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平成28年9月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成28年10月11日

概要

平成28年9月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       「平成 28 年(2016 年)熊本地震」の活動は、全体として引き続き減衰傾向がみられます。この活動で9月に最大震度4を2回観測しました。
        9 月 26 日に沖縄本島近海で M5.6 の地震(最大震度5弱)がありましたが、被害はありませんでした(総務省消防庁による)。
      全国で震度3以上を観測した地震の回数は 29 回、日本及びその周辺における M4.0 以 上の地震の回数は 102 回でした。


  • 火山活動
    阿蘇山の中岳第一火口では、10月8日01時46分(期間外)に爆発的噴火が発生しました。このことから、同日01時55分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げました。火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
    桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
    口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
    吾妻山では、大穴火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
    草津白根山では、湯釜火口の北から北東内壁及び水釜火口の北から北東側にかけての斜面での熱活動や、北側噴気地帯での活発な噴気活動が継続しています。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
    浅間山では、今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
    御嶽山では、火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
    西之島では、火口から概ね500mの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。また、これまでの噴火で流れ出た溶岩は、内部が高温になっていると考えられるほか、海岸部では崩れやすくなっていますので、火口から概ね500mを超える範囲でも注意が必要です。
    霧島山(新燃岳)では、火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
    諏訪之瀬島の御岳火口では、今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
    蔵王山では、火山性微動が3回発生しました。蔵王山では、2013年から2015年にかけて火山活動の高まりがみられました。その後も火山性地震や火山性微動が時々発生していますので、今後の火山活動の推移に注意してください。

    その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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