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6月の天候

報道発表日

平成28年7月1日

概要

2016年(平成28年)6月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 西日本太平洋側では降水量はかなり多かった
    期間後半は、西日本付近で梅雨前線の活動が活発となった影響で、西日本で大雨となり、各地で土砂災害や浸水害等が発生した。このため、月降水量は西日本太平洋側ではかなり多かった。
  • 北日本では降水量はかなり多く、北日本日本海側では日照時間は少なかった
    北日本では、低気圧が通過しやすかったため、降水量はかなり多く、北日本日本海側では日照時間は少なかった。
  • 沖縄・奄美では気温はかなり高かった
    沖縄・奄美では、晴れて日射が強かったことに加え、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、気温はかなり高かった。

本文

1 概況
 期間前半は、梅雨前線は沖縄・奄美付近から本州南岸の間で南北に変動した。期間後半は、太平洋高気圧が日本の南から沖縄付近で強く、日本付近には南から暖かく湿った空気が流れ込みやすかったため、梅雨前線の活動は活発だった。期間後半は、梅雨前線は本州付近に停滞し、特に西日本で活動が活発化したため、月降水量は西日本太平洋側ではかなり多く、西日本日本海側では多かった。19日~月末にかけて、西日本では広い範囲で大雨となり、19日0時からの雨量は、九州の広い範囲及び中国地方・四国地方の一部で300mmを超え、熊本県や宮崎県では1000mmを超えた所もあり、各地で土砂災害や浸水害等が発生した。
 北日本では低気圧が通過しやすかったため、降水量はかなり多く、日照時間は、北日本日本海側では少なかった。東日本の降水量は平年並だったが、降水量が平年を下回り5月からの少雨の状態が続くところもあり、取水制限がとられる河川もあった。
 一方、沖縄・奄美では、期間後半を中心に梅雨前線の南側に入ることが多く、太平洋高気圧に覆われやすかったため、降水量は少なく、日照時間は多かった。また、晴れて日射が強かったことに加え、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、気温はかなり高かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 沖縄・奄美ではかなり高く、東・西日本では高かった。石垣島(沖縄県)で6月の月平均気温の高い方から1位の値を更新した。北日本では平年並だった。
(2)降水量
 北日本、西日本太平洋側ではかなり多く、西日本日本海側では多かった。釧路(北海道)、福山(広島県)、高松(香川県)など6地点で6月の月降水量の多い方からの1位の値を更新した。東日本では平年並、沖縄・奄美では少なかった。
(3)日照時間
 北日本日本海側、西日本では少なく、東日本日本海側、奄美・沖縄では多かった。北・東日本太平洋側では平年並だった。

2016年6月の平均気温・降水量・日照時間の平年差比図

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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