4月の天候
報道発表日
平成28年5月2日
概要
2016年(平成28年)4月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国的に高温で、東日本以西では気温の高い状態が続いた
日本の南東海上で高気圧が強く、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、東日本以西では気温の高い状態が続き、月平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美ではかなり高く、北日本で高くなった。 - 全国的に降水量が多かった
本州南岸を中心に低気圧や前線が通過しやすく、また南から湿った気流が入りやすかったため、月降水量は、全国的に多く、西日本日本海側と沖縄・奄美ではかなり多くなった。 - 東日本太平洋側と西日本では、日照時間が少なかった
東日本太平洋側と西日本では、上旬と下旬を中心に低気圧や前線の影響を受けることが多く、月間日照時間が少なかった。
本文
1 概況
日本付近を高気圧と低気圧が交互に通過し、全国的に天気は数日の周期で変わった。北日本では、上旬は日本海側では高気圧に覆われて晴れた日が多かったが、7日の低気圧の影響で東北太平洋側を中心に降水量は多くなった。中旬は発達した低気圧の影響で北海道地方を中心に雪や雨の日が多くなった。下旬は移動性高気圧に覆われて日本海側を中心に晴れの日が多くなった一方、発達した低気圧に影響で太平洋側を中心に降水量は多くなった。東・西日本では、中旬は移動性高気圧に覆われることが多かったが、上・下旬は低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、特に下旬は東日本日本海側と西日本で降水量がかなり多くなった。沖縄・奄美では、前線の影響で期間を通して多雨傾向となり、8日から13日にかけてと27日は大雨となった。
月をとおして、本州南岸を中心に低気圧や前線が通過しやすかった。また、日本の南東海上で高気圧が強く、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすかった。このため、全国的に高温・多雨となり、東日本以西では気温の高い状態が続いて月平均気温がかなり高く、西日本日本海側と沖縄・奄美で月降水量がかなり多くなった。月間日照時間は、上旬と下旬を中心に低気圧や前線の影響を受けることが多かった東日本太平洋側と西日本で少なくなった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
全国的に高く、東・西日本と沖縄・奄美ではかなり高かった。館山、勝浦(以上、千葉県)では4月の月平均気温の高い方から1位の値を更新した。
(2)降水量
全国的に多く、西日本日本海側と沖縄・奄美ではかなり多かった。西郷(島根県)、平戸(長崎県)では4月の月降水量の多い方から1位の値を更新した。
(3)日照時間
東日本太平洋側と西日本で少なかった。北日本と東日本日本海側、沖縄・奄美では平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
- 日本の天候
毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。