12月の天候
報道発表日
平成28年1月4日
概要
2015年(平成27年)12月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国的に気温がかなり高く、日本海側の降雪量はかなり少なかった
日本付近は冬型の気圧配置が長続きせず、寒気の南下が弱かった。このため、全国的に気温がかなり高く、東日本では平年差+1.9℃で12月として1位の高温(統計開始1946年)となった。また、日本海側の降雪量はかなり少なかった。 - ほぼ全国的に降水量が多く、西日本ではかなり多かった
日本付近は低気圧や前線の影響を受けやすく、北・東日本日本海側を除き降水量が多かった。特に西日本でかなり多く、西日本太平洋側の月降水量は平年比279%で12月として1位の多雨(統計開始1946年)となった。
本文
1 概況
日本付近は冬型の気圧配置が長続きせず、低気圧や前線の影響を受けやすかった。寒気の南下が弱く、気温の高い日が続いたため、全国的に月平均気温がかなり高く、日本海側の降雪量はかなり少なかった。特に東日本の月平均気温は平年差+1.9℃で、12月として1位の高温(統計開始1946年)となった。また、北・東日本日本海側を除き降水量が多く、西日本ではかなり多かった。西日本太平洋側の月降水量は平年比279%で、12月として1位の多雨(統計開始1946年)となった。特に10日から11日にかけては低気圧が発達しながら本州上を東進し、低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだため、東・西日本や沖縄・奄美では12月としては記録的な降水量となった所があったほか、東・西日本太平洋側を中心に南風が強まり、各地で12月としては記録的な高温となった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
全国的にかなり高かった。横浜(神奈川県)、高松(香川県)など19地点で12月の平均気温の高い方から1位の値を更新し、京都(京都府)、神戸(兵庫県)など5地点で1位タイの値を記録した。
(2)降水量
西日本でかなり多く、北・東日本太平洋側と沖縄・奄美で多かった。山口(山口県)、高松(香川県)など8地点では12月の降水量の多い方からの1位の値を更新した。北・東日本日本海側では平年並だった。
(3)日照時間
北日本と東日本日本海側で多かった。沖縄・奄美ではかなり少なく、東日本太平洋側と西日本日本海側で少なかった。西日本太平洋側では平年並だった。
(4)降雪・積雪
降雪の深さ月合計、月最深積雪ともに、全国的にかなり少なかった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
- 日本の天候
毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。