世界の主要温室効果ガス濃度は過去最高値 ~WMO温室効果ガス年報第11号の発表~
報道発表日
平成27年11月9日
概要
11月9日、世界気象機関は温室効果ガス年報第11号を発表しました。 世界の主要な温室効果ガス濃度(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素)は引き続き増加を続けており、2014年の年平均濃度はそれぞれ観測史上最も高かったことがわかりました。
本文
気象庁は、世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営しており、WMOの下で観測された世界中の温室効果ガス観測データを収集し、解析しています。 2014年12月までの世界の温室効果ガス観測データについて、当庁が世界の温室効果ガス専門家と協力して解析した結果が、WMOより11月9日に温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第11号として発表されました。
今回の解析結果によると、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)は引き続き増加を続けており、 2014年における世界の年平均濃度はそれぞれ過去最高値を記録しました。
年報では、これらの解析結果について詳しく解説しているほか、トピックとして地球温暖化における大気中の水蒸気の役割について解説しています。 年報の全文(気象庁訳)は、気象庁ホームページでご覧いただけます。
本年報は、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)(11月30日~12月11日、フランス・パリ)で配布され、国際的な気候変動対策の基礎資料として用いられる予定です。
WMO温室効果ガス年報は、以下のURLにてご覧になれます。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部 環境気象管理官付 全球大気監視調整官
03-3212-8341(内線4112)
03-3287-3439(直通)
資料全文
関連資料
- 日本を含む北西太平洋域の二酸化炭素濃度の状況 (2015年5月報道発表)
- 温室効果ガスに関する各種情報 (気象庁の観測及び解析)
- 世界気象機関(WMO)全球大気監視(GAW)計画 温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)
- WDCGG 温室効果ガス(CO2、CH4、N2O)の世界平均濃度の時系列データ(英語)
- 世界気象機関(WMO)プレスリリース(英語)