10月の天候
報道発表日
平成27年11月2日
概要
2015年(平成27年)10月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 北日本は気温が低かった
千島近海で低気圧が発達することが多かったため、北日本には寒気が流れ込みやすく月平均気温は低かった。 - 西日本は記録的多照となった
北日本太平洋側と東・西日本では、大陸から移動してきた高気圧に覆われることが多く、月間日照時間がかなり多かった。特に、西日本日本海側、西日本太平洋側では、月間日照時間の平年比がそれぞれ132%、137%となり、1946年の統計開始以来10月としては1位の多照となった。 また、仙台(宮城県)、神戸(兵庫県)など37か所で10月の日照時間の多い方から1位の値を更新した(それぞれ観測開始以来)。 - 東日本と西日本太平洋側は降水量がかなり少なかった
東日本と西日本太平洋側では、大陸から移動してきた高気圧に覆われることが多く、月降水量がかなり少なかった。
本文
1 概況
千島近海で低気圧が発達することが多かったため、北日本には寒気が流れ込みやすく気温が低かった。東日本以西では、月の前半は寒気が流れ込みやすく気温が低かった一方、後半は大陸からの暖かい空気に覆われたため高く、月平均気温は平年並となった。大陸から移動してきた高気圧に覆われることが多く、月間日照時間は北日本太平洋側と東・西日本でかなり多く、北日本日本海側でも多かった。特に、西日本日本海側、西日本太平洋側では、月間日照時間の平年比がそれぞれ132%、137%となり、1946年の統計開始以来10月としては1位の多照となった。また、東日本と西日本太平洋側では降水量がかなり少なかった。なお、8日から9日に台風第23号から変わった低気圧の影響で北海道地方を中心に大荒れの天気となり、北海道オホーツク海側を中心に大雨となったため、北日本の月降水量は平年並となった。また、西日本日本海側では1日に低気圧の影響で大雨となった所があったため、月降水量は平年並となった。沖縄・奄美でも、移動性高気圧に覆われることが多く月降水量は少なかったものの、湿った東風の影響を受けやすい時期があり、月間日照時間は平年並だった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
北日本で低く、東・西日本と沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
東日本と西日本太平洋側でかなり少なく、沖縄・奄美で少なかった。尾鷲(三重県)、徳島(徳島県)など7か所で10月の降水量の少ない方から1位の値を更新した。北日本と西日本日本海側では平年並だが、紋別(北海道)では10月の降水量の多い方から1位の値を更新した。
(3)日照時間
北日本太平洋側と東・西日本でかなり多く、北日本日本海側で多かった。仙台(宮城県)、神戸(兵庫県)など37か所で10月の日照時間の多い方から1位の値を更新した。沖縄・奄美では平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
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