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冬(12~2月)の天候

報道発表日

平成27年3月2日

概要

2015年(平成27年)冬(2014年12月~2月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本は暖冬、東・西日本と沖縄・奄美は寒冬
    東・西日本と沖縄・奄美では、12月に強い寒気の南下による気温の低下が大きかったことから、冬の平均気温も低かった。東日本では4年連続の寒冬だった。一方、北日本では、1月以降寒気の南下が弱く気温の高い日が続き、暖冬となった。
  • 日本海側の降雪量は少なく、北日本日本海側ではかなり少なかった
    日本海側の降雪量は、12月に強い寒気の南下に伴って平年を上回ったが、1月以降は寒気の南下が弱かったことから平年を下回った。その結果、冬の降雪量は少なく、北日本日本海側ではかなり少なかった。一方、北陸以北の本州の山沿いでは、降雪量や最深積雪は平年を上回った。
  • 北日本では北海道を中心にたびたび暴風雪
    低気圧が北日本の東海上で発達し、北日本では北海道を中心に暴風雪となる日がたびたびあった。

本文

1 概況
 12月から1月はじめにかけては、冬型の気圧配置となる日が多く、日本付近には周期的に強い寒気が南下した。このため、全国的に気温の低い日が続き、日本海側では曇りや雪または雨の日が平年より多く、降雪量、積雪ともに平年を大きく上回った所が多かった。また、寒気の影響を受けて、太平洋側でも東日本を除いて平年より晴れの日が少なく、局地的な大雪となった所があった。その後は、シベリア高気圧の張り出しに伴う大陸からの寒気の南下が、東シナ海方面で平年より強く、北日本方面では平年より弱い状態が続いた。このため、沖縄・奄美では気温の低い日が多く、降水量の少ない状態が続いた。一方、寒気の南下が弱かった北日本では気温の高い日が続き、北日本日本海側の平地の降雪量は少なかった。東・西日本の気温は、1月後半と2月後半は高く、2月前半はやや低く経過した。
 この結果、冬の平均気温は北日本で高く、暖冬となった。一方、東・西日本と沖縄・奄美では低く、東日本では4年連続の寒冬となった。また、冬の日本海側の降雪量は少なく、北日本日本海側ではかなり少なかった。ただし、北陸以北の本州の山沿いでは、1月以降も低気圧の発達に伴って冬型の気圧配置が強まったことから、寒気の南下が弱かったにもかかわらず、冬の降雪量や最深積雪は平年を上回った。
 また、冬の期間を通して、低気圧が本州南岸をしばしば通過し、太平洋側でも雪の日やまとまった雨となる日があった。低気圧が北日本の東海上で発達して動きが遅くなり、北海道を中心に暴風雪となる日もたびたびあり、道東では降雪量や最深積雪が平年を上回った。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 冬の平均気温は、北日本は高く、東・西日本と沖縄・奄美で低かった。
(2)降水量
 冬の降水量は、北・東・西日本で多く、東日本日本海側ではかなり多かった。高山(岐阜県)では、冬の降水量の多い方からの1位の値を更新した。沖縄・奄美では少なかった。
(3)日照時間
 冬の日照時間は、東・西日本日本海側と北日本太平洋側でかなり少なく、北日本日本海側と西日本太平洋側で少なかった。東日本太平洋側と沖縄・奄美は平年並だった。
(4)降雪・積雪
 冬の降雪の深さ合計は、北日本日本海側でかなり少なく、東・西日本日本海側と北・東日本太平洋側で少なかった。西日本太平洋側は平年並だった。なお、全国の積雪アメダス地点(気象官署を含む)のうち順位統計が可能な304地点中8地点において、それまでの最深積雪の深さの1位の値を更新した。
2015年冬(2014年12月~2月)の平均気温・降水量・日照時間の平年差比図

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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