1月の天候
報道発表日
平成27年2月2日
概要
2015年(平成27年)1月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 北日本から西日本にかけて気温が高かった
中旬以降は冬型の気圧配置が長続きせず、北日本から西日本にかけては暖かい空気が流れ込む日が多かったため、月平均気温は高かった。 - 日本海側では、降雪量が少なかった
上旬は強い寒気が南下し、日本海側では大雪となったが、中旬以降は寒気の南下が弱く、日本海側の月降雪量は少なく、北日本日本海側でかなり少なかった。 - 東日本太平洋側と西日本では降水量が多かった
低気圧がたびたび本州付近を通過したため、東日本太平洋側と西日本では月降水量が多く、西日本太平洋側ではかなり多くなった。 - 沖縄・奄美では降水量がかなり少なかった
沖縄・奄美は低気圧の影響が小さく、大陸から張り出す高気圧に覆われやすかったため、月降水量がかなり少なかった。
本文
1 概況
上旬は冬型の気圧配置となる日が多く、特に上旬はじめは強い寒気が南下し、ほぼ全国的に気温が低くなり、日本海側では大雪となった。しかし、中旬以降は、冬型の気圧配置は長続きせず、低気圧がたびたび本州付近を通過した。寒気の南下は弱く、低気圧の接近に伴い暖かい空気が流れ込んだため、月平均気温は、北日本から西日本にかけて高かった。また、日本海側の月降雪量は少なく、北日本日本海側ではかなり少なかった。低気圧の影響で、東日本太平洋側と西日本では月降水量が多くなり、西日本太平洋側ではかなり多くなった。沖縄・奄美では、低気圧の影響を受ける日は少なく、大陸から張り出す高気圧に覆われやすかったため、月平均気温は平年並で、月降水量はかなり少なかった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、北・東・西日本で高かった。沖縄・奄美は平年並だった。
(2)降水量
西日本太平洋側でかなり多く、東日本太平洋側と西日本日本海側で多かった。一方、沖縄・奄美はかなり少なく、北日本日本海側は少なかった。北見枝幸(北海道)、沖永良部(鹿児島県)、名護、久米島(以上、沖縄県)では、1月の月降水量の少ない方からの1位の値を更新した。北日本太平洋側と東日本日本海側は平年並だった。
(3)日照時間
東日本日本海側でかなり少なく、北日本日本海側と北日本太平洋側で少なかった。東日本太平洋側と西日本、沖縄・奄美では平年並だった。
(4)降雪・積雪
降雪の深さ月合計は、北日本日本海側でかなり少なく、北日本太平洋側と東・西日本日本海側で少なかった。一方、西日本太平洋側では多かった。東日本太平洋側では、平年並だった。月最深積雪は、北日本日本海側と東日本の太平洋側の一部で平年を上回った所が多かった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。