10月の天候
報道発表日
平成26年11月4日
概要
2014年(平成26年)10月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 相次いで上陸した2つの台風の影響で、ほぼ全国的に多雨
台風第18号と第19号の影響で、ほぼ全国的に降水量が多く、東日本ではかなり多かった。 - 北日本と東日本日本海側で日照時間が多かった
北日本と東日本日本海側では、大陸から移動してきた高気圧に覆われることが多く、日照時間が多かった。 - 北日本で10月としては11年ぶりの低温
偏西風が日本の東で南へ蛇行したため、北日本では寒気がしばしば流れ込み、10月としては2003年以来11年ぶりの低温となった。
本文
1 概況
月を通して全国的に天気は数日の周期で変化したものの、相次いで上陸した台風第18号と第19号の影響で、ほぼ全国的に月降水量が多く、東日本ではかなり多かった。台風第18号は、4日から5日にかけて日本の南を北上し、6日には静岡県に上陸して日本の東へ進み、東北地方から九州地方の太平洋側の広い範囲と奄美地方、大東島地方で大雨となった。台風第19号は、11日から12日にかけて沖縄・奄美を北上した後、13日には鹿児島県に上陸、14日にかけて四国と本州を北東へ進み、全国的に大雨となった。
北日本と東日本日本海側では、大陸から移動してきた高気圧に覆われることが多く、月間日照時間が多かった。一方、西日本太平洋側と沖縄・奄美では、上旬は台風や湿った気流の影響で日照時間がかなり少ない、または少なかったものの、中旬以降は移動性高気圧に覆われる日もあり、月間日照時間は平年並となった。北海道地方と沖縄県の八重山地方では、台風や低気圧の影響が小さかったため月降水量が少なかった。特に、八重山地方では、7月以降、少雨の状態が続いている。
また、偏西風が日本の東で南へ蛇行して、北日本では寒気がしばしば流れ込み、10月としては2003年以来11年ぶりの低温となった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
北日本で低く、東・西日本と沖縄・奄美で平年並だった。
(2)降水量
東日本でかなり多く、北日本太平洋側、西日本と沖縄・奄美で多かった。輪島(石川県)では月降水量の多い方からの1位の値を更新した。また、少雨が続く八重山地方の西表島(沖縄県)では月降水量の少ない方からの1位の値を更新した。一方、北日本日本海側は、平年並だった。
(3)日照時間
北日本と東日本日本海側で多く、東日本太平洋側、西日本と沖縄・奄美は平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154