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7月の天候

報道発表日

平成26年8月1日

概要

2014年(平成26年)7月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本で気温がかなり高かった
    北日本では晴れる日が多く、また、南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、月を通して気温が平年を上回り、月平均気温がかなり高くなった。
  • 北日本と東日本太平洋側で日照時間が多かった
    北日本と東日本太平洋側では梅雨前線の影響は小さく、高気圧に覆われて晴れる日が多かったため、日照時間が多く、北日本太平洋側ではかなり多かった。
  • 台風第8号と梅雨前線による大雨
    台風第8号が7日から11日にかけて日本に接近、上陸した。沖縄本島地方では記録的な大雨となったほか、台風周辺の湿った南風と梅雨前線の影響で、北日本から西日本にかけても局地的に大雨となった所があった。

本文

1 概況
 上旬は、5日頃にかけて梅雨前線が本州の南海上に停滞し、6日以降は台風第8号が沖縄の南から北上して、8日に沖縄本島と宮古島の間を通過した。その後、台風は進路を東に変え、10日に鹿児島県に上陸して本州南岸を東進し、11日に関東の東で温帯低気圧に変わった。この影響で、沖縄本島地方では記録的な大雨となったほか、台風周辺の湿った南風と梅雨前線の影響で、北日本から西日本にかけても局地的に大雨となり、長野県で土石流による被害が発生するなど、各地で土砂災害や浸水害等が発生した。中旬には日本の南で太平洋高気圧の勢力が次第に強まり、梅雨前線は日本海沿岸まで北上した。このため、東・西日本太平洋側や沖縄・奄美では太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多く、東・西日本日本海側では梅雨前線の影響で曇りや雨となる日が多かったが、19日から20日にかけては、上空の寒気の影響により、広い範囲で雷雨となり、局地的に大雨となった所があった。一方、北日本では、梅雨前線の影響は小さく、晴れた日が多かった。下旬には梅雨前線は北日本まで北上した。北日本では北海道を中心に大雨となった日があったが、東・西日本や沖縄・奄美では高気圧に覆われて晴れる日が多く、旬の中頃は猛暑日となった所が多かった。
 月全体でみると、北日本と東日本太平洋側では、梅雨前線の影響が小さく、高気圧に覆われて晴れる日が多かったため、月間日照時間が多く、北日本太平洋側ではかなり多かった。また、北日本では南からの暖かい空気が流れ込みやすく、月を通して気温が平年を上回ったため、月平均気温がかなり高くなった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 北日本でかなり高く、東日本と沖縄・奄美で高かった。西日本は平年並だった。
(2)降水量
 沖縄・奄美で多かった。一方、東日本太平洋側では少なかった。北日本と東日本日本海側、西日本は平年並だった。
(3)日照時間
 北日本太平洋側でかなり多く、北日本日本海側と東日本太平洋側で多かった。東日本日本海側と西日本、沖縄・奄美は平年並だった。

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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