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6月の天候

報道発表日

平成26年7月1日

概要

2014年(平成26年)6月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本では気温がかなり高かった
    北日本では、上旬と下旬を中心には高気圧に覆われ晴れたため気温が高く、月平均気温はかなり高かった。
  • 降水量は、北日本と東日本太平洋側で多かった。一方、東・西日本日本海側では少なかった
    北・東日本太平洋側では、上旬に本州南岸の動きの遅い低気圧と湿った気流の影響で大雨となった。また、北日本では、中旬にも気圧の谷の影響で大雨となる日があった。このため、北日本と東日本太平洋側では月降水量が多かった。一方、西日本日本海側では、まとまった雨となる日は少なく、月降水量は少なかった。
  • 日照時間は、東日本で多く、西日本と沖縄・奄美で少なかった
    西日本では、気圧の谷や梅雨前線の影響により曇りや雨の日が多く、日照時間が少なかった。また、沖縄・奄美では、月を通して梅雨前線が停滞することが多かったため、日照時間が少なかった。一方、東日本では、梅雨前線や気圧の谷の影響が小さく、日照時間が多かった。

本文

1 概況
 月のはじめは高気圧が本州付近を東進し、その後、千島の東の高気圧が北日本を覆った。晴れて強い日射があったことに加えて、高気圧が優勢で大規模な下降気流に覆われたこと、中国大陸から高温な空気が流れ込んできたことから、北日本を中心に気温が平年を大幅に上回った。一方、低気圧が2日から8日にかけて本州南岸をゆっくりと東進し、湿った空気の流入した太平洋側では、関東地方を中心に記録的な大雨となった所があった。中旬は、北日本と西日本では気圧の谷の影響で曇りや雨の日が多くなり、北日本では大雨となる日もあったが、東日本では晴れの日が多かった。下旬は、北・東日本では高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、上空の強い寒気の影響で雷雨となる日もあった。西日本では、旬の前半は晴れたが、旬の後半は梅雨前線の影響で曇りや雨となった。一方、旬の後半は日本の南で太平洋高気圧が強まり、沖縄地方は26日頃に梅雨明けした(速報値)。
 北日本では、上旬と下旬を中心に高気圧に覆われ晴れたため気温が高く、月平均気温はかなり高くなった。北日本と東日本太平洋側では、上旬や中旬に大雨となり、月降水量が多かった。東日本では、上旬に大雨となった関東甲信地方では月降水量も多かったが、それ以外の地方では梅雨前線や気圧の谷を影響が小さく月降水量は少なかった。また、西日本では気圧の谷の影響を受けやすく月間日照時間は少なかったものの、梅雨前線が奄美付近に離れて停滞することが多く、まとまった雨となりにくかった。このため、月降水量は、西日本日本海側と西日本太平洋側の一部で少なかった。特に、近畿地方の月降水量は平年の39%と6月としては最も少ない値となった(統計開始は1946年)。沖縄・奄美では、月を通して梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多く、月間日照時間が少なかった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 北日本でかなり高く、東日本で高かった。西日本と沖縄・奄美は平年並だった。羽幌、留萌(以上、北海道)、盛岡(岩手県)など7地点では6月の月平均気温の高い方からの1位を更新した。
(2)降水量
 北日本と関東甲信地方を中心とした東日本太平洋側で多かった。日光(栃木県)では6月の月降水量の多い方からの1位を更新した。一方、東・西日本日本海側と東・西日本太平洋側の一部では少なかった。特に、近畿地方の月降水量は平年の39%と6月としては最も少ない値となった(統計開始は1946年)。飯田(長野県)、浜松(静岡県)、神戸(兵庫県)など8地点では、6月の月降水量の少ない方からの1位を更新した。西日本太平洋側、沖縄・奄美は平年並だった。
(3)日照時間
 西日本と沖縄・奄美で少なかった。父島(東京都)では6月の月間日照時間の少ない方からの1位を更新した。一方、東日本では多く、北日本では平年並だった。

※ 「2(2)降水量」の記述を修正しました(誤:「東日本日本海側と」→正:「(削除)」)。 (平成26年7月1日)

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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