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2月の天候

報道発表日

平成26年3月3日

概要

2014年(平成26年)2月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 太平洋側では大雪に2度見舞われ、関東甲信地方を中心に記録的な大雪となった
    低気圧が日本の南岸を通過し、7日から8日にかけてと14日から16日にかけては広い範囲で大雪となり、関東甲信地方を中心に最深積雪の記録を更新したところがあった。
  • 北日本から西日本にかけて月平均気温は平年並だが、気温の低い日が多かった
    月のはじめと終わりに暖かい空気に覆われて気温がかなり高くなったが、上旬半ばから下旬はじめにかけては、大陸の高気圧が下層の寒気を伴って日本海に張り出したため、気温の低い日が多かった。
  • 日本海側では、降雪量は少なかった
    上空に強い寒気が流れ込むことはほとんどなかったことから、日本海側の降雪量は少なかった。

本文

1 概況
 1月末に移動性高気圧が通過した後、3日にかけて暖気が流れ込み、全国的に気温がかなり高くなった。一方、上旬半ばから下旬はじめにかけては、大陸の高気圧が下層の寒気を伴って日本海に張り出し、気温の低い日が多かった。このため、月平均気温は北日本から西日本にかけて平年並となり、沖縄・奄美では高かった。北日本では冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側では曇りや雪の日が多かったが、上空に強い寒気が流れ込むことはほとんどなかったことから、日本海側の降雪の深さ月合計は少なかった。また、低気圧が周期的に日本の南を通過したため、西日本や北・東日本太平洋側でもたびたび雪や雨となった。7日から8日にかけてと14日から16日にかけては、低気圧が日本の南岸を発達しながら通過したことから、広い範囲で大雪や大雨となり、特に14日から16日にかけては関東甲信地方を中心に過去の最深積雪の記録を大幅に上回る記録的な大雪となった。東日本太平洋側では、降雪の深さの月合計が平年の601%となり、2月としては統計を開始した1961年以降最も多い値を更新した。その後は、北日本を中心に冬型の気圧配置が続いたが、下旬半ばには移動性高気圧に覆われて全国的に晴れて気温も平年を上回った。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、沖縄・奄美で高かった。北日本から西日本にかけては平年並だった。
(2)降水量
 月降水量は、東日本太平洋側ではかなり多く、北日本太平洋側、西日本、沖縄・奄美で多かった。前橋(群馬県)、熊谷、秩父(以上、埼玉県)では2月の月降水量の多い方からの1位を更新した。一方、東日本日本海側ではかなり少なく、北日本日本海側で少なかった。福井では2月の月降水量の少ない方からの1位を更新した。
(3)日照時間
 月間日照時間は、東・西日本で少なかった。一方、北日本太平洋側、沖縄・奄美では多かった。北日本日本海側は平年並だった。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ月合計は、東・西日本太平洋側ではかなり多く、北日本太平洋側で多かった。前橋(群馬県)、熊谷(埼玉県)、甲府(山梨県)など16地点では2月の降雪の深さ月合計値の多い方からの1位を更新した。一方、北日本から西日本にかけての日本海側では少なかった。月最深積雪は、北日本、東日本太平洋側で平年を上回ったところが多かった。前橋(群馬県)、熊谷(埼玉県)、甲府(山梨県)など11地点では2月の月最深積雪の大きい方からの1位を更新した。

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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