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春(3~5月)の天候

報道発表日

平成25年6月3日

概要

2013年(平成25年)春(3~5月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 全国的に気温の変動が大きかった
    3月から4月はじめにかけてと5月中旬以降は南からの暖かい空気に覆われ、東・西日本を中心に高温となった一方、4月中旬から5月上旬にかけては寒気の影響により全国的に低温となるなど、気温の変動が大きかった。
  • 西日本太平洋側では春の降水量が記録的に少なく、東日本太平洋側と西日本では春の日照時間が記録的に多かった
    東・西日本では高気圧に覆われ晴れた日が多かったため、春の降水量は西日本でかなり少なく、日照時間は東・西日本でかなり多くなった。西日本太平洋側の降水量は、春としては統計を開始した1946年以降最も少ない値を更新した。また東日本太平洋側と西日本の日照時間は、春としては統計を開始した1946年以降最も多い値を更新した。また、10地点で春の降水量の少ない方からの一位を、36地点で春の日照時間の多い方からの一位を更新した。
  • 北日本日本海側では、春の日照時間がかなり少なかった
    北日本日本海側では期間を通じて寒気や気圧の谷の影響を受けやすく、曇りや雨または雪の日が多かった。このため、北日本日本海側では、春の日照時間はかなり少なくなった。

本文

1 概況
 3月は、北日本では月のはじめに発達した低気圧の影響により暴風雪となったほか、その後も日本海側を中心に低気圧や冬型の気圧配置の影響により曇りや雪または雨の日が多かった。東・西日本と沖縄・奄美では周期的に天気は変わったものの、高気圧に覆われて晴れた日が多く、また南からの暖かい空気に覆われて気温が平年を上回る日が多かった。
 4月は、上旬に、発達した低気圧の影響により北日本から西日本の広い範囲で大雨や暴風となった。その後も北日本では低気圧の影響を受けやすかった。東・西日本では高気圧に覆われて晴れた日が多かった一方、沖縄・奄美では前線や湿った気流の影響により曇りや雨の日が多かった。強い寒気が10日前後と下旬に日本付近に流れ込んだため、気温は全国的に平年を下回る日が多かった。
 5月は、上旬に、この時期としては強い寒気に覆われて全国的に気温は平年を大幅に下回った。その後は、北海道では気圧の谷や湿った気流の影響、沖縄・奄美では前線などの影響により曇りや雨の日が多かったが、東北地方と東・西日本では高気圧に覆われて晴れ、気温の高い日が多かった。月の終わりには、北日本から西日本にかけて南からの湿った気流を受けやすくなり曇りや雨となった。
 以上のとおり、気温は3月から4月はじめにかけてと5月中旬以降は東・西日本を中心に高温となった一方、4月中旬から5月上旬にかけては全国的に低温となるなど、全国的に気温の変動が大きかった。
 東・西日本では高気圧に覆われ晴れた日が多かったため、西日本では春の降水量がかなり少なく、東・西日本では日照時間がかなり多くなった。西日本太平洋側の春の降水量は平年の56%にとどまり、統計を開始した1946年以降最も少ない値を更新した。また春の日照時間は、東日本太平洋側では平年の121%、西日本日本海側では平年の118%、西日本太平洋側では平年の122%と、いずれも統計を開始した1946年以降最も多い値を更新した。一方、北日本日本海側では、寒気や湿った気流の影響により曇りや雨または雪の日が多かったため、春の日照時間はかなり少なかった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 春の平均気温は、東日本と西日本で高かった。東京、横浜(神奈川県)では、春の平均気温の高い方からの一位を更新した。一方、北日本では低かった。沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
 春の降水量は、西日本でかなり少なく、東日本で少なかった。鳥取、清水(高知県)、鹿児島など10地点では、春の降水量の少ない方からの一位を更新した(清水は春の降水量の平年比が全国で最も小さく39%だった)。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美で多く、北日本太平洋側では平年並だった。
(3)日照時間
 春の日照時間は、東日本と西日本でかなり多かった。多くの地点で平年の120%以上となり、津(三重県)、大阪、宇和島(愛媛県)、屋久島(鹿児島県)など36地点では、春の日照時間の多い方からの一位を更新した。一方、北日本日本海側でかなり少なく、北日本太平洋側で少なかった。北見枝幸、留萌(いずれも北海道)など5地点では、春の日照時間の少ない方からの一位を更新した。沖縄・奄美は平年並だった。

問い合わせ先

気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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