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5月の天候

報道発表日

平成25年6月3日

概要

2013年(平成25年)5月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 気温は、上旬は全国的にかなり低く、下旬は北日本からに西日本にかけてかなり高かった
    上旬は強い寒気が日本付近に流れ込んだため、全国的に気温がかなり低くなった。中旬は北日本では寒気の影響が残ったが、東・西日本では気温が上がり、下旬は南から暖かく湿った空気が流れ込み北日本から西日本にかけて気温はかなり高くなった。
  • 東・西日本では、降水量がかなり少なく日照時間がかなり多かった
    東・西日本では高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、月降水量はかなり少なく、月間日照時間はかなり多くなった。西日本太平洋側の月降水量は、5月としては統計を開始した1946年以降、最も少ない値を更新した。また、東・西日本太平洋側の月間日照時間は、5月としては統計を開始した1946年以降、最も多い値を更新した。また、16地点で5月の月降水量の少ない方からの一位を、23地点で5月の月間日照時間の多い方からの一位を更新した。
  • 北日本日本海側では、日照時間がかなり少なかった
    北日本では月の前半を中心に寒気や気圧の谷の影響などにより曇りや雨の日が多く、月間日照時間がかなり少なくなった。

本文

1 概況
 上旬は、この時期としては強い寒気が日本付近に流れ込んだため、気温は全国的に平年を大きく下回った。北日本では寒気や気圧の谷の影響により曇りや雨または雪の日が多かったが、東・西日本では冷涼な高気圧に覆われて晴れた日が多かった。沖縄・奄美では寒気や湿った気流の影響により曇りの日が多かった。
 中旬から下旬前半にかけては、北海道では寒気や気圧の谷、海からの湿った気流の影響により曇りや雨の日が多く、気温の低い状態が続いた。東北地方と東・西日本では、高気圧に覆われて晴れた日が多く気温が高くなった。沖縄・奄美では、梅雨前線の影響を次第に受けるようになり、沖縄地方では14日頃、奄美地方では15日頃、梅雨入りした(速報値)。
 月の終わりには、日本の南で高気圧が強まった。北日本から西日本にかけて南から暖かく湿った気流が入りやすく、曇りや雨の日が多くなった。また、全国的に気温は平年を上回った。九州南部、九州北部、中国、四国地方では27日頃、近畿、東海地方では28日頃、関東甲信地方では29日頃、梅雨入りした(速報値)。
 月の終わりを除いて高気圧に覆われやすかった東・西日本では、晴れた日が多く、5月の降水量の平年比は、西日本太平洋側では34%と、5月としては統計を開始した1946年以降最も少ない値を更新、また5月の月間日照時間の平年比は、東日本太平洋側では136%、西日本太平洋側では128%と、5月としては統計を開始した1946年以降最も多い値を更新した。
 一方、月の前半を中心に寒気や気圧の谷の影響などを受けやすかった北日本日本海側と、前線や湿った気流の影響を受けやすかった沖縄・奄美では曇りや雨の日が多く、北日本日本海側の月間日照時間は、かなり少なくなった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、北日本で低く、平年を1℃以上下回った。一方、東日本と西日本で高く、沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
 月降水量は、東日本と西日本でかなり少なく、北日本で少なかった。仙台(宮城県)、甲府(山梨県)、高松(香川県)、鹿児島など16地点では5月の月降水量の少ない方からの一位を更新した(高松は月降水量の平年比が全国で最も小さく10%だった)。一方、沖縄・奄美では平年並だった。
(3)日照時間
 月間日照時間は、東日本と西日本でかなり多かった。多くの地点で平年の120%以上となり、日光(栃木県)、飯田(長野県)、熊谷(埼玉県)、高知、熊本など23地点では5月の月間日照時間の多い方からの一位を更新した(日光と飯田は平年の150%以上となり、日光は月間日照時間の平年比が全国で最も大きく157%だった)。北日本日本海側でかなり少なく、北日本太平洋側と沖縄・奄美で少なかった。雄武、紋別(いずれも北海道)では5月の月間日照時間の少ない方からの一位を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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