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平成25年3月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成25年4月8日

概要

平成25年3月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       震度5弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。

       全国で震度3以上を観測した地震の回数は17回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は72回でした。
       震度3以上を観測するなどの主な地震活動の概況は別紙1のとおりです。また、世界の主な地震は別紙2のとおりです。

    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、最大震度4を観測した地震が2回、震度1以上を観測した地震が68回発生するなど、引き続き岩手県沖から茨城県沖の広い範囲で発生しました。3月18日に茨城県北部でM4.4(最大震度4)、3月31日に宮城県沖でM5.3(最大震度4)の余震が発生しました。
       国土地理院のGNSS連続観測結果によると、引き続き東北地方から関東・中部地方の広い範囲で、徐々に小さくなってきてはいますが、余効変動と考えられる東向きの地殻変動が観測されています。

      (余震の見通しについて)
       余震は、全体的には次第に少なくなってきましたが、本震発生以前に比べて依然として活発な地震活動が続いており、今後も継続すると考えられます。M7.0 以上の大きな余震が発生する可能性は低くなってきましたが、まれに大きな余震が発生することがあり、最大震度5弱以上の強い揺れや、海域で発生した場合には津波が発生する可能性があります。また、比較的小さな余震でも、沿岸域や陸域で発生すると震源付近では強い揺れになることがあります。なお、余震は広い地域で発生しているため、同じ規模の余震でも発生する場所により各地の震度は異なります。

      (防災上の留意事項)
       引き続き余震による強い揺れに警戒してください。また、これまでの強い揺れのために地盤がゆるんでいる地域では、降雨や余震による土砂災害の発生する危険性が高まっていますので、併せて警戒してください。
       また、海域で大きな余震が発生すると津波が発生する可能性があります。海岸で強い揺れを感じた場合、また、揺れを感じなくても津波警報が発表された場合には、直ちに海岸から離れ高台等の安全な場所に避難してください。
       余震域の外側も含めて、常日頃から地震への備えをお願いします。

  • 火山活動
     霧島山(新燃岳)では、今期間、噴火の発生はありませんでした。火山性地震は、3月5日から8日にかけて一時的に増加しましたが、地殻変動観測や火山ガスの状況などに特段の変化はありませんでした。新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられるマグマだまりへの深部からのマグマの供給は停止した状態が続いています。しかし、火口には多量の溶岩が溜まっており、火口直下の火山性地震がわずかながらも続いていることから、現在でも小規模な噴火が発生する可能性は否定できません。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     桜島では、爆発的噴火を含む活発な噴火活動が継続しました。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続しています。
     三宅島では、火山ガス放出量は、長期的に減少傾向にあり、2月以降はやや少量となっています。火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続しています。
     硫黄島では、島西部の旧噴火口(通称:ミリオンダラーホール)で、6日に新たな陥没孔が確認されました。5日から6日にかけ、陥没を伴いながらごく小規模な水蒸気爆発が発生したと推定されます。国土地理院の観測によると、地殻変動はほぼ停滞していましたが、2013年1月頃から、わずかに隆起の傾向がみられています。火口周辺警報(火口周辺危険)が継続しています。
     箱根山では、駒ヶ岳から仙石原付近の浅部を震源とする地震活動は、今期間は概ね少ない状態で経過しました。現時点では、噴煙等の状況に特段の変化はみられず、火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められません。噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が継続しています。
     択捉焼山では、29日に気象衛星画像で海抜約2000mの高さの噴煙が観測されました。択捉焼山で噴火が発生した可能性があります。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

     日本の主な火山活動の概況は別紙3のとおりです。また、世界の主な火山活動は別紙4のとおりです。

    ※ GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPSをはじめとする衛星測位システム全般をしめす呼称です。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4530)

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