インド洋津波監視情報の暫定提供の終了について
資料掲載日
平成25年3月25日(月)
概要
気象庁は、平成25年3月31日午前9時をもって、インド洋津波監視情報の暫定提供を終了します。
本文
平成 16 年 12 月 26 日のインド洋大津波の後、ユネスコ政府間海洋学委員会(UNESCO/IOC)の下部組織として設立されたインド洋津波警戒・減災システムのための政府間調整グループ(ICG/IOTWS)によって、インド洋における津波警報体制構築の取り組みが進められてきました。
この体制は平成23年10 月 12 日から正式に運用を開始、現在、オーストラリア気象局(BoM)、インド国立海洋情報センター(INCOIS)、インドネシア気象・気候・地球物理庁(BMKG)の3機関による情報発表が行われています。
この体制が構築されるまでの間の支援措置として、気象庁は米国の太平洋津波警報センター(PTWC)とともに、平成17年3月以降、インド洋沿岸各国に対しインド洋津波監視情報の暫定的な提供を実施、平成23年10月の同体制の正式運用開始後も、バックアップとして情報の提供を継続してきました。これまでに52回の情報提供を行っています。
このたび、平成24年11月27~30日に開催されたICG/IOTWS第9回総会において、BoM、INCOIS、BMKGによる情報発表が円滑に運用されていることが確認され、気象庁及びPTWCに対し、本年3月31日以降、情報の提供を停止することが要請されました。
このため、気象庁はPTWCとともに、平成25年3月31日午前9時(世界標準時0時)をもって、インド洋津波監視情報の提供を終了します。
気象庁は、インド洋における津波警報体制の構築を支援するため、インド洋津波監視情報の提供に加え、インドネシア政府の津波警報システム構築への技術支援の他、各種研修への講師派遣等、積極的な貢献を行ってきました。同情報の提供は終了しますが、今後もインド洋における津波警報体制の強化のため、協力を行っていきます。
UNESCO/IOC | Intergovernmental Oceanographic Commission of UNESCO |
ICG/IOTWS | Intergovernmental Coordination Group for the Indian Ocean Tsunami Warning and Mitigation System |
BoM | Bureau of Meteorology |
INCOIS | Indian National Center for Ocean Information Services |
BMKG | Badan Meteorologi, Klimatologi, dan Geofisika |
PTWC | Pacific Tsunami Warning Center |
資料全文につきましては、下記の「資料全文」をご参照ください。
問い合わせ先
気象庁地震火山部地震津波監視課
電話:03-3212-8341 内線4552, 4578