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夏(6~8月)の天候

報道発表日

平成24年9月3日

概要

2012年(平成24年)夏(6~8月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本から西日本では暑夏となり、猛暑日となった所もあった
    7月後半以降、太平洋高気圧が本州付近に強く張り出したため、夏の気温は北日本から西日本で高くなり、猛暑日となった所もあった。また、東北、北陸、関東甲信の各地方では晴れの日が続き、少雨となった。
  • 西日本は多雨となり、たびたび大雨が発生した
    活動が活発な梅雨前線や南からの暖かく湿った気流の影響で、西日本では降水量が多く、特に西日本太平洋側ではかなり多かった。西日本を中心に雷を伴った大雨がたびたび発生し、アメダス地点における1時間50ミリ以上の短時間強雨の発生回数は1976年以降最も多かった。九州北部地方では7月11~14日にかけて「平成24年7月九州北部豪雨」が発生した。
  • 沖縄・奄美では、降水量がかなり多く、日照時間がかなり少なかった
    沖縄・奄美では台風の影響などにより、降水量がかなり多く、日照時間がかなり少なかった。夏の降水量は1946年以降最も多い値を更新した。

本文

1 概況
 太平洋高気圧が日本の東海上で強く、本州付近に張り出したため、夏の気温は北日本から西日本で高く、7月中旬後半、7月下旬中頃から8月上旬中頃、及び8月後半を中心として猛暑日になった所があった。一方、6~7月にかけてはオホーツク海高気圧がしばしば現れたため、北・東日本太平洋側では、冷たく湿った東よりの気流の影響により、気温が平年を大幅に下回った日もあった。
 夏の降水量、日照時間については、6月19日に和歌山県南部に上陸した台風第4号をはじめ、台風、梅雨前線、及び太平洋高気圧の縁を回って南から暖かく湿った空気が流入した影響で、西日本から沖縄・奄美にかけては降水量が多く日照時間が少なかった。沖縄・奄美では台風の接近数が多く、夏の降水量は1946年以降最も多い値を更新した。また、梅雨末期の7月11~14日にかけて、非常に湿った空気が流れ込んだため九州北部地方で記録的な大雨となり甚大な災害が発生した(「平成24年7月九州北部豪雨」)ほか、8月13 ~14日にかけて近畿中部を中心に局地的に猛烈な雨が降るなど、アメダス地点における1時間50ミリ以上の短時間強雨の発生回数は1976年以降最も多かった。一方、高気圧に覆われたため東日本日本海側では日照時間がかなり多く、7月下旬頃から東北、北陸、関東甲信の各地方では少雨となった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 夏の平均気温は、北日本から西日本にかけて高かった。沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
 夏の降水量は、西日本太平洋側、沖縄・奄美でかなり多く、西日本日本海側で多かった。名瀬、沖永良部(以上、鹿児島県)では、夏の降水量の多い方からの一位を更新した。一方、北日本太平洋側ではかなり少なく、東日本で少なかった。北日本日本海側は平年並だった。
(3)日照時間
 夏の日照時間は、東日本日本海側でかなり多く、北日本日本海側、東日本太平洋側で多かった。一方、沖縄・奄美ではかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。北日本太平洋側、西日本日本海側では平年並だった。
(4)猛暑日(日最高気温35℃以上)、真夏日(日最高気温30℃以上)、日最低気温25℃以上の日数
 夏の猛暑日の日数は、東・西日本で平年を上回った所が多かった。新庄(山形県)、若松(福島県)、境(鳥取県)など5地点で夏の猛暑日日数の最大値を更新した。真夏日の日数は、北日本から西日本にかけて平年を上回った所が多かった。沖縄・奄美では平年を下回った所が多かった。日最低気温25℃以上の日数は、東日本から沖縄・奄美にかけて平年を上回った所が多かった。銚子(千葉県)、福江(長崎県)で夏の日最低気温25℃以上の日数の最大値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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