平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震以降の緊急地震速報(警報)の発表状況について
報道発表日
平成23年3月29日
概要
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震以降の緊急地震速報(警報)の発表状況について、取りまとめたので、お知らせします。
本文
3月11日に発生した平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(以下「東北地方太平洋沖地震」という。)以降、緊急地震速報(警報)が適切に発表できていない事例が生じており、ご迷惑をお掛けしております。
適切に発表できない原因を分析した結果、①異なる場所でほぼ同時に発生した複数の地震をひとつの地震として処理したため震度の予想に大きな誤差が生じたものと、②停電や通信回線の途絶のために緊急地震速報のデータ処理に使用できる地震計の数が減少したため震度の予想に大きな誤差が生じたものに大別できることがわかりました。
こうした状況ではありますが、最大震度6強以上を観測したすべての地震を含む、東北地方太平洋沖地震以降の45事例中15事例については、概ね適切に緊急地震速報(警報)を発表できておりますので、緊急地震速報(警報)が発表された場合には、強い揺れから身を守る行動をとっていただきますよう、お願い致します。
詳細は、資料全文をご覧ください。
問い合わせ先
地震火山部管理課
Tel 03-3212-8341(内4505、4516)
資料全文
- 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震以降の緊急地震速報(警報)の発表状況について [PDF形式:68KB]
関連リンク
- 緊急地震速報の技術的な限界については、こちら(ページの最下部)をご覧ください。
緊急地震速報の技術的な限界(抜粋)
(地震の規模等の推定の課題)
・特に大規模な地震に対してマグニチュードの推定精度の限界がある。
-地下の断層の破壊の途中で、断層の大きさと位置が未確定の状態で緊急地震速報を発表するため。
・複数の地震が時間的・空間的に近接して発生した場合に、地震を適切に分離できず、的確な緊急地震速報を発表できないことがある。