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7月の天候

報道発表日

平成22年8月2日

概要

2010年(平成22年)7月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 中旬は東・西日本で記録的な大雨となった。
    中旬は梅雨前線に向かって南から非常に暖かく湿った空気が流れ込み、東・西日本では記録的な大雨となったところがあり各地で被害が発生した。
  • 北・東日本では月平均気温はかなり高く、東日本の下旬の平均気温は7月下旬としては過去最も高い記録を更新した。
    北・東日本では月を通じて気温が平年を上回り、月平均気温はかなり高くなった。また、中旬の終り頃からは太平洋高気圧が日本付近で強まったため、東日本を中心に日最高気温35℃以上の猛暑日となったところがあるなど厳しい暑さとなった。東日本における下旬の平均気温は7月下旬としては統計を開始した1961年以降、最も高い値となった。
  • 北海道地方と沖縄・奄美では月降水量がかなり多く月間日照時間はかなり少なかった。
    北海道地方と沖縄・奄美では、南からの暖かく湿った気流の影響を受けやすかったため平年に比べて曇りや雨の日が多く、月降水量はかなり多く月間日照時間はかなり少なかった。

本文

1 概況
 上旬は梅雨前線が本州付近から本州の南に位置することが多く、全国的に曇りや雨の日が多かった。中旬になると、梅雨前線は本州付近から日本海まで北上し、太平洋高気圧の縁辺を回って南から非常に暖かく湿った空気が流れ込んだため、東・西日本では記録的な大雨となったところがあり、九州、中国、東海地方を中心に浸水害や土砂災害などが発生した。中旬の終わり頃からは太平洋高気圧が日本付近で強まったため、東日本以西では晴れの日が多くなり、東日本を中心に日最高気温35℃以上の猛暑日となるなど各地で厳しい暑さが続いた。一方、北海道地方と沖縄・奄美では南からの暖かく湿った気流の影響を受けやすかったため、平年に比べ曇りや雨の日が多かった。このため、北海道地方と沖縄・奄美では月降水量がかなり多く、月間日照時間はかなり少なかった。
 北日本での気温は、例年ではこの時期に現れることの多いオホーツク海高気圧の影響がほとんどなく、南からの暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態が続いたため、上旬の平均気温は統計を開始した1961年以降、7月上旬としては第1位の高温となったのとはじめ、中・下旬も平年を上回り、月平均気温はかなり高くなった。また、東日本でも下旬の平均気温が7月下旬としては1961年以降第1位の高温となったのをはじめ月を通じて平年を上回り、月平均気温はかなり高くなった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、北日本と東日本でかなり高く、西日本で高かった。特に東北地方と関東甲信地方では平年を2℃以上上回ったところが多かった。仙台(宮城県)、千葉では7月の月平均気温の最高値を更新した。沖縄・奄美では平年並だった。
(2)降水量
 月降水量は、北海道地方と沖縄・奄美でかなり多く、西日本太平洋側で多かった。稚内、北見枝幸、雄武(以上、北海道)では、7月の月降水量の最大値を更新した。東北地方、東日本および西日本日本海側では平年並だった。なお、三宅島(東京都)では、7月の月降水量の最大値を更新した。
(3)日照時間
 月間日照時間は、東日本で多かった。一方、北海道地方と沖縄・奄美ではかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった。北海道地方と沖縄・奄美では、平年の60%を下回ったところがあり、札幌(北海道)、那覇(沖縄県)など6地点で7月の月間日照時間の最小値を更新した。東北地方と西日本日本海側では平年並だった。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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