2009 年のオゾン層と紫外線の状況について －｢オゾン層観測報告：2009｣を公表－

平成22年5月31日

• 世界のオゾン量は長期的にみて少ない状態が継続。
• 南極オゾンホールの規模は、長期的に依然として大きい状態が継続。
• 国内で観測した紫外線量は、 1990 年代初めから緩やかに増加。

気象庁は、オゾン層の保護に資するため、上空のオゾン量と地上の紫外線量の観測を 1957 年から続けており、世界及び日本のオゾン層・紫外線の状況とその長期変化傾向に関する詳細な解析結果を毎年「オゾン層観測報告」として公表しています。

このたび、 2009 年の状況について取りまとめ、「オゾン層観測報告： 2009 」として公表しました。主な内容は次のとおりです。

• 世界のオゾン量は長期的にみて少ない状態が続いている。 2009 年のオゾン量は、オゾン層破壊が進む前の 1979 年と比べて平均で 2.3% 少なかった。
• 南極オゾンホールの規模は、長期的にみると依然として大きい状態が続いている。 2009 年の南極オゾンホールは、過去 10 年間（ 1999～2008 年）の平均をやや下回る規模であった。
• 国内 3 地点（札幌、つくば、那覇）における紫外線の観測によると、札幌では長期的にみて、 1990 年代初めから統計的に有意に増加している。つくばと那覇についても、長期的に緩やかな増加傾向を示している。

「オゾン層観測報告：2009」は、下記の気象庁ホームページで公開しています。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/env/ozonehp/9-0kankou.html

　報告の概要及び図等を含めた全文は、下記の「資料全文」をご参照ください。

気象庁 地球環境･海洋部 環境気象管理官付　オゾン層情報センター
電話03-3212-8341（内線）4212