大気中の主要温室効果ガス濃度は過去最高値 ~WMO温室効果ガス年報第5号の発行~
報道発表日
平成21年11月24日
概要
世界気象機関(WMO)は11月23日に温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第5号を発表しました。それによると、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の2008年の世界平均濃度は過去最高となりました。
本文
気象庁は、世界気象機関(WMO)の温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営しており、世界中で観測された温室効果ガスの観測データを収集・解析しています。今般、当庁および世界の温室効果ガス専門家の協力により、2008年12月までの世界の温室効果ガス観測データの解析が取りまとめられ、その結果が、WMOから11月23日に同年報第5号として発表されました。
今回発表された年報によると、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)の2008年における世界平均濃度は、過去最高値を記録したことが分かりました。このうち近年増加傾向が頭打ちになっていたメタンは、2007年に続いて2008年も1998年以来の高い増加量となりましたが、メタンが再び増加傾向に転じたかどうかははっきりしないとしています。また、二酸化炭素も引き続き高い増加傾向となっています。
本年報は、気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)(12月7日~18日、コペンハーゲン)で配布される予定です。
なお、WMO温室効果ガス年報第5号は、以下のURLにてご覧になれます。
問い合わせ先
地球環境・海洋部 環境気象管理官付 全球大気監視調整官
電話 03-3212-8341(内線)4112