大気中の主要温室効果ガス濃度は過去最高値 ~WMO温室効果ガス年報第4号の発行~
報道発表日
平成20年11月25日
概要
世界気象機関(WMO)による温室効果ガス年報(Greenhouse Gas Bulletin)第4号(11月25日発表)によると、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の2007年の世界平均濃度は過去最高であり、なかでもメタンは1998年以来の高い増加量を示したことが分かりました。
本文
世界気象機関(WMO)は、世界中で観測される温室効果ガスの濃度を毎年とりまとめて、温室効果ガス年報として発表しています。気象庁は、WMOの温室効果ガス世界資料センター(World Data Centre for Greenhouse Gases: WDCGG)を運営して世界中の観測データを収集・解析しています。この結果に基づいて本年報が作成されています。
本年報の第4号(11月25日発表)によると、大気中の代表的な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)の世界平均濃度は、これまでの最高となったことが分かりました。なかでもメタンは、近年増加傾向が頭打ちになっていましたが、2007年には1998年以来の高い増加量が見られ、2003年に記録した最高濃度を上回りました。また、二酸化炭素も引き続き高い増加傾向を維持しています。
本年報は、気候変動枠組み条約第14回締約国会議(COP14)及び京都議定書第4回締約国会合(MOP4)(12月1日~12日、ポーランド・ポズナン)で配布される予定です。
図表を含めた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
なお、WMO温室効果ガス年報第4号は、以下のURLにてご覧になれます。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部 環境気象管理官付 全球大気監視調整官
電話03-3212-8341(内線)4112