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火山噴火予知連絡会会長会見(定例)

報道発表日

平成20年10月8日

概要

 本日、前回の火山噴火予知連絡会(平成20年6月23日)以降の全国の火山活動について検討を行いました。現在までの全国の火山活動の評価は以下のとおりです。

本文

 雌阿寒岳では、9月26日以降火山性地震が増加、29日には振幅のやや大きな火山性微動が発生し、直後から火山性地震が多発したことから、ポンマチネシリ火口から500m程度に影響するようなごく小さな噴火の可能性が高まったとして、火口周辺警報(火口周辺危険)を発表しました。ポンマチネシリ火口周辺では、今後の火山活動の推移に注意が必要です。
 浅間山では、8月に入って火山性地震の回数がさらに増加したこと、8月6日頃から噴煙量が増加したことなどから、火山活動が高まったと判断し、噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。その後、10日、11日及び14日には、ごく小規模な噴火が発生しました。その後も火山活動が高まった状態が続いており、今後も火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がありますので、これらの地域では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
 霧島山(新燃岳)では、8月19日から火山性地震が増加し、22日には噴火が発生するなど、火山活動が高まったと判断したことから、噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。引き続き新燃岳では、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。火口から1km程度の範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
 桜島昭和火口では、爆発的噴火や小規模な噴火が時々発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が4~6合目(昭和火口より300mから1300m)まで達しました。7月28日の2回の噴火では、噴煙が火口縁上3300mと3200mまであがりました。これにより、火山活動が高まったと判断し、同日、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。その後、噴火の発生が少ないことなどから、8月28日に噴火警戒レベルを3から2に引き下げました。今後、昭和火口及び南岳山頂火口から1km程度の範囲に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
 口永良部島では、新岳火口直下のごく浅い領域において9月2日以降地震が増加し、4日にはさらに増加したことから、火山活動が高まったと判断し、同日、噴火警戒レベルを1から2に引き上げました。口永良部島では、火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性がありますので、火口から1km程度の範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。
 三宅島では、多量の火山ガス放出は当分継続すると考えられます。引き続き、火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想され、火口周辺では噴火に対する警戒が必要です。

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問い合わせ先

気象庁地震火山部火山課
電話 03-3212-8341(内線)4530,4527

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