平成20年4月の地震活動及び火山活動について

平成20年5月9日

平成20年4月の地震活動及び火山活動について解説します。

• 地震活動
  震度５弱以上を観測した地震及び津波を観測した地震はありませんでした。４月28日の宮古島近海の地震において、一般向けに緊急地震速報の提供を開始した平成19年10月1日以降（警報化は同年12月1日）、初めて緊急地震速報（警報）を発表しました。
  全国で震度１以上が観測された地震の回数は102回、日本及びその周辺におけるＭ４以上の地震の回数は92回でした。なお、4月29日の青森県東方沖の地震では負傷者2名の被害が発生しました。
  国土地理院のＧＰＳ観測結果では、全国の地殻変動について特に目立った変動は見られません。
  
  震度３以上を観測するなどの主な地震活動の概況、世界の主な地震は下記の「資料全文」をご参照ください。
  
  
• 火山活動
  桜島では、４月８日00時29分に、昭和火口で爆発的噴火が発生し、弾道を描いて飛散する大きな噴石が５合目まで達しました。また、現地調査及び九州地方整備局の協力を得て行った上空からの観測で、火砕流が火口から東に約１km流下した痕跡を確認しました。このように、昭和火口の噴火活動が活発化していることから、噴火警戒レベルを２（火口周辺規制）から３（入山規制）に引き上げました。昭和火口ではその後も時々噴火が発生しています。南岳山頂火口では28日にごく小規模な噴火が発生しました。
  三宅島では、５月８日（期間外）08時32分に、山頂火口でごく小規模な噴火が発生しました。
  諏訪之瀬島では、４月16日に爆発的噴火がありました。
  その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
  
  日本の主な火山活動の概況、世界の主な火山活動は下記の「資料全文」をご参照ください。

地震：地震火山部管理課　電話　03-3212-8341（内線　4581）
火山：地震火山部火山課　電話　03-3212-8341（内線　4530）