火山噴火予知連絡会会長会見(定例)
報道発表日
平成20年2月15日
概要
本日、前回の火山噴火予知連絡会(平成19年10月16日)以降の全国の火山活動について検討を行いました。現在までの全国の火山活動の評価は以下のとおりです。
本文
桜島では、本年2月3日10時18分と15時54分に昭和火口で爆発的噴火が発生したことから、噴火警戒レベルを2から3に引き上げました。その後6日11時25分にも昭和火口で爆発的噴火が発生し、火砕流が火口から東約1.5kmまで流下しました。以降、爆発的噴火の発生はなく、50~300m程度の白色噴煙を断続的に上げている状況です。地震活動、地殻変動にも特段の変化は見られていません。今後しばらくの間は、火砕流を伴う噴火が発生する可能性がありますので、火口から2km程度の範囲では噴火に伴う大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。昭和火口の噴火活動は、2006年6月の噴火以降、全体的には次第に活発化している傾向がみられており、火山活動の推移を注意深く監視する必要があります。
三宅島では、本年1月7日に山頂火口でごく小規模な噴火が発生し、島の東から南東部で微量の降灰を確認しました。多量の火山ガス放出は当分継続すると考えられます。引き続き、火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想され、火口周辺では噴火に対する警戒が必要です。
問い合わせ先
気象庁地震火山部火山課
電話 03-3212-8341(内線)4530,4527