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中国から中央アジアの寒波について

報道発表日

平成20年2月1日

概要

1月30日発表の「全球異常気象監視速報」に示したように、中国から中央アジアでは異常低温となり、アフガニスタンや中国などで寒波や大雪による被害が伝えられています。
この件について資料を掲載しました。

本文

 1月23日から29日までの7日間平均気温は、中国から中央アジアにかけての広い範囲で平年より6℃以上低くなりました。 ウズベキスタンでは、12月下旬から気温が平年より10℃以上下回るような日が繰り返し現れました。アフガニスタンでは大雪や寒波による多数の死者が伝えられました。
 中国では1月半ば頃から低温となり、西部から南部で異常低温(30年かそれ以上に1回の低温)となりました。中国南部のチョンチン(重慶)市では、30日までの気象通報データによる1月の月平均気温が約2.3℃で平年より2.8℃低く、1977年以来の低温となる可能性が高いとみられます。
 また、中国中部・南部では、月半ば頃から雪や雨の降る日が続き、異常多雨(雪) となったところもありました。同地域では広い範囲で大雪による死者や交通・ライフラインの障害などの被害が伝えられました。
 こうした異常気象の要因として、ロシア西部からシベリアにかけての偏西風の蛇行により、シベリア高気圧が平年より強まって広い範囲で寒気が南下したことが考えられ、異常多雨(雪)に関しては、南シナ海周辺の亜熱帯高気圧が平年より強く、その西縁を回って暖かく湿った風が入ったことも要因と考えられます。

問い合わせ先

気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課
電話03-3212-8341(内線3157)

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