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秋(9~11月)の天候

報道発表日

平成19年12月3日

概要

2007年(平成19年)秋(9~11月)の特徴

  • 気温は全国で高く、西日本は記録的高温
     秋の平均気温は全国で高かった。特に、西日本と沖縄・奄美ではかなり高く、西日本では地域平均の統計のある1946年以降で最も高い記録となった。また、25地点で秋の平均気温の最高値を更新した。特に、真夏日が観測されるなど気温の高い日が続いた9月は、北・東・西日本で顕著な高温だった。一方、10月後半以降は時折寒気が南下するようになり、寒暖の変動が大きくなった。
  • 降水量は西日本と東日本日本海側でかなり少なく、西日本は記録的少雨
     東日本や西日本周辺では秋雨前線の活動は平年より弱かった。高気圧に覆われて晴れる日が多く、低気圧や前線の影響を受けることが少なかった。このため、降水量は東日本日本海側と西日本でかなり少なくなり、西日本では地域平均の統計のある1946年以降で最も少なかった。また、西日本日本海側では、日照時間がかなり多かった。
  • 台風の発生は15個と平年より多く、上陸は1個で平年並
     台風の発生は、9月5個(平年5.1個)10月6個(同3.9個)11月4個(同2.5個)で、平年を上回った。台風第9号が上陸後、東日本から北日本を縦断し、東日本の山沿いでは記録的な大雨となった。沖縄では4個接近し、平年の2.5個を上回った。

本文

1 概況
 10月上旬までは、日本の南東海上の亜熱帯高気圧が平年よりかなり強かった。日本付近では偏西風が平年より北に蛇行し、寒気が南下することはほとんどなかった。このため、東日本や西日本では晴れて気温の高い日が続き、真夏日を観測した地点も多かった。また、台風第9号の影響で東日本から北日本の太平洋側は降水量が多くなったが、秋雨前線の活動は全般に平年より弱く、西日本では降水量がかなり少なくなったところがあった。沖縄・奄美では台風や熱帯低気圧の影響で大雨となる日があり、降水量が多かった。10月中旬以降は、10月中旬に一時的に寒気が南下したものの、11月前半までは天気は周期的に変わり、気温は平年を上回る日が多かった。11月後半には強い寒気が南下したため、気温がかなり低くなり、北・東日本の山沿いでは11月としては記録的な積雪となったところがあった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 秋の平均気温は、全国的に高く、西日本と沖縄・奄美ではかなり高かった。西日本では平年を1.5℃以上上回ったところが多く、広島、高松(香川県)、福岡、鹿児島など25地点で秋の平均気温の最高値を更新した。
(2)降水量
 秋の降水量は、東日本日本海側と西日本ではかなり少なく平年の60%未満のところが多かった。金沢(石川県)、大阪、岡山など9地点で秋の降水量の最小値を更新した。
 北日本と東日本太平洋側では平年並だったが、軽井沢(長野県)ではかなり多く、秋の降水量の最大値を更新した。沖縄・奄美では多かった。
(3)日照時間
 秋の日照時間は、東日本日本海側と西日本太平洋側で多く、西日本日本海側ではかなり多かった。新庄(山形県)、若松(福島県)、佐賀、阿久根(鹿児島県)で秋の日照時間の最大値を更新した。北日本と東日本太平洋側では平年並だったが、尾鷲(三重県)ではかなり少なく秋の日照時間の最小値を更新した。沖縄・奄美では少なかった。


問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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