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津波予測技術に関する勉強会の設置と第1回目の議事概要について

報道発表日

平成19年10月16日

概要

津波予測の高度化に関する様々な課題に対応するため、学識経験者から積極的に知見等をいただき、これらの課題解決の方向性を明確にすることを目的とする津波予測技術に関する勉強会を設置し、本日、第1回目の勉強会が開催されました。

本文

本日、第1回目の勉強会を開催し、座長を選出するとともに、気象庁における津波予測の改善に関する意見交換や、最近の津波予報に関する再評価を行いました。議論の概要は下記の通りです。

  1. 開催日および場所 平成19年10月16日 気象庁大会議室
  2. メンバー構成
    座長
    佐竹健治(産業技術総合研究所活断層研究センター上席研究員)
    委員
    阿部勝征(東京大学名誉教授)
    今村文彦(東北大学教授)
    清水勝義(港湾空港技術研究所海洋・水工部海象情報研究室長)
    谷岡勇市郎(北海道大学准教授)
    都司嘉宣(東京大学地震研究所准教授)
    高山寛美(気象研究所地震火山研究部第一研究室長)
  3. 議事概要
    1. 座長の選出
      地震火山部長の依頼により、佐竹健治産業技術総合研究所活断層研究センター上席研究員を座長に選出した。
    2. 気象庁が取り組んでいる津波予報の高度化について
      • 量的津波予報データベースの更新について、次期データベースは根室半島沖の地震等一部の地震に対しては予測精度に課題のあるものの概ね妥当な予測精度が確保され、改善の効果が見られる。しかし、計算分解能や浅い海域の地形の高精度化等長期的プランでの取り組みが必要である。
    3. 最近の津波予報の再評価
      • 緊急地震速報を活用した津波予報の迅速化や、地震発生メカニズム解析を活用した津波予報の早期解除や切り替えなどの取り組みについては、処理技術の進歩を的確に取り入れた改善が行われていると評価する。
      • 千島列島の地震による津波について、後続波の予測には長時間の数値シミュレーションが有効である。これを実用化しデータベースの改善に取り組むことが必要。
      • ペルー沖の地震による津波では、リアルタイム的な数値シミュレーションの試行と、過去の潮位観測記録や実況との比較に基づいた早期の津波予測を行い、津波注意報を発表したことは評価される。
    4. GPS波浪計について
      観測技術の現状の紹介と議論が行われた。
    5. 津波浸水予測計算について
      技術の現状の紹介と議論が行われた。
    6. 過去の津波に関するデータベースについて
      気象庁で作成されたデータベースについて報告が行われた。
    7. 次回の勉強会について
      今回頂いた意見を基に課題を整理し、改善策等を取りまとめるための会合を来年2月頃に開催する予定。

問い合わせ先

気象庁地震火山部地震津波監視課
電話:03-3212-8341(内線4555,4546)

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