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夏(6~8月)の天候

報道発表日

平成19年9月3日

概要

2007年(平成19年)夏(6~8月)の特徴

  • 月毎の変動の大きい夏
     太平洋高気圧の日本付近への張り出しは、6月、7月は平年より弱く、8月は一転して強かった。6月は、移動性高気圧に覆われる日が多く一部の地方を除いて高温・少雨となり、各地で梅雨入りが遅れた。7月は、梅雨前線が本州付近に停滞することが多く、北・東・西日本で低温、東・西日本で多雨・寡照となり、梅雨明けが遅れた。8月は、南西諸島を除いて太平洋高気圧に覆われ晴れて気温の高い日が続き、全国的に高温、太平洋側で少雨となった。特に8月中旬は、顕著な高温となった。
  • 夏平均では全国高温
     7月は北・東・西日本で低温となったものの、6月は北日本、8月は東・西日本で顕著な高温となったため、夏の平均気温では全国で高温となった。
  • 8月16日に国内最高気温の記録更新
     8月16日に熊谷(埼玉県)と多治見(岐阜県)で、ともにこれまでの国内最高気温の記録を更新する40.9℃が観測された。
  • 降水量はばらつきが大きかった
     降水量は、時期的にも地域的にもばらつきが大きかった。春から6月にかけては西日本を中心に少雨が続き一部では渇水となった。7月は東・西日本太平洋側で、8月には南西諸島で顕著な多雨となったが、7月の北海道や8月の東日本太平洋側は顕著な少雨となった。
  • 台風の発生は少なく7個だったが、2個が上陸
     台風の発生は、6月0個(平年1.7個)7月3個(同4.1個)8月4個(同5.5個)で、平年を下回った。台風第4号と第5号が上陸し、南西諸島と西日本では暴風や大雨となった。

本文

1 概況
 夏の平均気温は全国で高温となったものの、月毎の変動が大きかった。6月は、中旬まで移動性高気圧に覆われて晴れる日が多く、各地で梅雨入りが遅れるなど、南西諸島など一部の地方を除き気温が高く、降水量が少なく、また日照時間が多くなった。7月に入ると一転して本州付近に梅雨前線が停滞したため、曇りや雨の日が続き、台風第4号の影響も大きかった東・西日本では降水量が多くなった。大陸からの寒気が日本海に流れ込み、北・東・西日本では気温が低くなったが、オホーツク海高気圧の出現はほとんどなく顕著な低温とはならなかった。8月は、初め北日本と西日本で一時ぐずついたものの、その後は優勢な太平洋高気圧が本州付近を覆った。このため、各地で猛暑日になるなど晴れて暑い日が続き、北・東・西日本では一部の地方を除き、気温が高く、日照時間が多くなり、太平洋側では降水量が少なくなった。また、16日には熊谷(埼玉県)と多治見(岐阜県)で、これまでの国内の最高気温の記録を更新した。
 南西諸島では、6月に活発な梅雨前線の影響で降水量が多かった。7月から8月上旬までは太平洋高気圧に覆われて、晴れて暑い日が続いたが、台風や湿った気流の影響で7月中旬と8月中旬には大雨となった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 夏の平均気温は、全国的に高かった。全国的に平年を0.5℃前後上回ったところが多く、西表島(沖縄県)では夏の平均気温の最高値を更新した。
(2)降水量
 夏の降水量は、北日本で少なく、東日本と西日本日本海側では平年並だった。一方、西日本太平洋側と南西諸島で多かった。北海道の一部では平年の60%未満となった一方、南西諸島では平年の170%以上となったところがあった。
(3)日照時間
 夏の日照時間は、北日本と東日本太平洋側で多く、西日本太平洋側では平年並だった。東日本から西日本にかけての日本海側と南西諸島では少なかった。


問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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