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6月の天候

報道発表日

平成19年7月2日

概要

2007年(平成19年)6月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本、東日本、西日本で気温が高かった。
    北日本から西日本にかけては、寒気の影響が小さく、気温が高かった。特に、暖かい移動性高気圧に覆われた北日本ではかなり高くなり、1946年以降、6月としては第2位の高い記録となった。
  • 東日本太平洋側、北日本、西日本で降水量が少なかった。
    北日本から西日本にかけては、前半は梅雨前線が南海上に離れて停滞し、後半は低気圧が日本海を東南東進したため、本州の日本海側を除いて、降水量が少なくなった。特に、九州北部地方と四国地方ではかなり少なく、四国地方では1946年以降で6月としては第2位の少ない記録となった。
  • 東日本太平洋側と北日本で日照時間が多かった。
    東日本太平洋側や北日本では、移動性高気圧に覆われることが多く、日照時間が多かった。特に、東北地方や関東甲信地方では、梅雨前線の影響も小さく、かなり多かった。

本文

1 概況
中旬までは、偏西風が日本付近で南に蛇行し、南海上の太平洋高気圧も平年より弱かった。
このため、梅雨前線は南西諸島から日本のはるか南海上に停滞することが多く、北・東日本では、上空の寒気の影響で雷雨となった日があったものの、晴れの日が多かった。西日本では、天気は周期的に変わったものの、低気圧や前線の影響は小さく、降水量が少なかった。下旬になると、南海上の太平洋高気圧が強まり、梅雨前線が日本海や九州南部付近に位置する日が多くなった。このため、本州の日本海側ではまとまった雨となり、鹿児島県では大雨となったが、日本の上空は西北西の流れが卓越したため、九州北部や東・西日本太平洋側では降水量が少ない状態が続いた。西日本以北の梅雨入りは、九州南部を除き、平年より6~11日遅かった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、東日本と西日本で高く、北日本ではかなり高かった。北海道では平年を2℃以上上回ったところが多く、倶知安、江差、函館、浦河(以上、北海道)、盛岡(岩手県)では、6月の月平均気温の最高値を更新した。一方、南西諸島では平年並だった。なお、父島(東京都)では、かなり低く6月の月平均気温の最低値を更新した。
(2)降水量
月降水量は、北日本と東日本太平洋側、および西日本日本海側で少なく、西日本太平洋側ではかなり少なかった。北海道、中国地方、四国、九州北部では平年の40%未満のところがあり、中でも倶知安、室蘭(以上、北海道)では平年の19%、また福岡、飯塚(以上、福岡県)ではそれぞれ平年の15、12%となった。留萌(北海道)、飯塚(福岡県)では6月の月降水量の最小値を更新した。一方、東日本日本海側と南西諸島では多かった。
(3)日照時間
月間日照時間は、北日本太平洋側で多く、北日本日本海側と東日本太平洋側ではかなり多かった。東北地方や関東甲信、東海地方の一部では平年の140%以上となり、深浦(青森県)、館山(千葉県)、大島(東京都)では6月の月間日照時間の最大値を更新した。一方、東日本日本海側、西日本太平洋側、南西諸島では平年並、西日本日本海側では少なかった。なお、父島(東京都)では、かなり少なく6月の月間日照時間の最小値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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