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1月の天候

報道発表日

平成19年2月1日

概要

2007年(平成19年)1月の特徴は以下のとおりです。

  • 全国的に高温、北日本と北陸以西の日本海側で記録的な少雪
    強い寒気の南下は一時的で、冬型の気圧配置は長続きしなかった。このため、全国的に高温となり、北日本や北陸以西の日本海側の降雪量は記録的に少なかった。
  • 急速に発達した低気圧による暴風、高波、大雨、北海道の大雪
    5日に四国の南海上にあった低気圧が、6日から7日にかけて急速に発達しながら東日本から北日本の太平洋側を北上し、その後、一時的に強い冬型の気圧配置となった。この急発達した低気圧や強い冬型の気圧配置により、西日本から北日本にかけては暴風、高波、大雨、北海道のオホーツク海側や太平洋側東部では大雪となり、大きな被害が発生した。

本文

1 概況
  強い寒気の南下は一時的で、冬型の気圧配置は長続きしなかった。このため、全国的に高温となり、北陸地方の1月の降雪量は平年比3%と、1961年からの統計で最も少なかった1972年の15%の記録を更新するなど、北日本や北陸以西の日本海側の降雪量は記録的に少なかった。また、降水量も北陸地方で少ない記録を更新した。一方、本州の南海上や南西諸島を低気圧や前線が通過しやすく、太平洋側では天気のぐずつく時期があった。
 5日に四国の南海上にあった低気圧が、6日から7日にかけて急速に発達しながら東日本から北日本の太平洋側を北上し、その後、一時的に強い冬型の気圧配置となった。この急発達した低気圧や強い冬型の気圧配置により、西日本から北日本にかけては暴風、高波、大雨、北海道のオホーツク海側や太平洋側東部では大雪となり、大きな被害が発生した。
 
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は全国的に高かった。北日本ではかなり高く、北日本の所々では平年を2℃以上上回った。江差(北海道)、秋田、仙台など11地点で1月の月平均気温の最高値を更新し、4地点でタイ記録となった。
(2)降水量
 月降水量は北日本から東日本にかけての日本海側と西日本で少なく、東日本日本海側ではかなり少なかった。稚内、北見枝幸(以上、北海道)、高田(新潟県)、佐世保(長崎県)で1月の月降水量の最少値を更新した。一方、北日本太平洋側と南西諸島では多かった。東日本太平洋側では平年並だった。
(3)日照時間
 月間日照時間は北日本の太平洋側では多く、東日本の日本海側ではかなり多かった。稚内(北海道)、酒田(山形県)では1月の月間日照時間の最大値を更新した。そのほかの地域では平年並だった。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ(月合計)、月最深積雪ともに、ほとんどの地点でかなり少なかった。降雪の深さ(月合計)は、青森、仙台、福島、新潟など14地点で1月としての最少値を更新した。また、月最深積雪は秋田、仙台、金沢、福井など13地点で1月の最小値を更新した(降雪の深さ(月合計)、月最深積雪ともに、これまでの最少(小)値が0cm以下の地点を除いて集計)。


問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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