11月の天候
報道発表日
平成18年12月1日
概要
2006年(平成18年)11月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国的に高温
寒気の南下は一時的で、全国的に高温となった。上旬は、低気圧や前線に向かって南風が吹き込んだ北日本と東日本を中心に気温がかなり高かった。また、中旬後半から下旬にかけては、南海上からの暖かく湿った気流の影響で、西日本と南西諸島を中心に気温がかなり高かった。 - 北日本と西日本で多雨
低気圧が周期的に日本付近を発達しながら通過し、北日本と西日本および関東地方では多雨となった。低気圧に向かって南から暖かく湿った気流が流入したため、11~12日は北海道東部で、26日は四国や紀伊半島の一部で記録的な大雨となった所があった。 - 各地で竜巻の被害
北海道佐呂間町で7日に竜巻による大きな被害が発生したほか、北海道奥尻町、沖縄県名護市などで竜巻による被害が発生した。
本文
1 概況
上旬は前半を中心に全国的に晴れて暖かい日が多かった。特に北日本では、低気圧や前線に向かって南風が吹き込み顕著な高温となった。また、7日には発達しながら通過した低気圧により北日本を中心に風雨が強く、北海道佐呂間町では竜巻による大きな被害が発生した。中旬以降は、北日本では、一時的な冬型の気圧配置になり北海道を中心に雪の日もあったが、強い寒気の南下はなく気温は平年並から高く経過した。東日本から南西諸島にかけては、天気は周期的に変わったが、低気圧通過の際には暖かく湿った気流の影響でまとまった降水となり、26日は四国や紀伊半島の一部で記録的な大雨となった。また、低気圧通過後も寒気の流れ込みはほとんどなく、西日本や南西諸島は下旬に顕著な高温となった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
月平均気温は、全国的に高かった。特に北海道と九州では平年を2℃以上上回ったところがあった。
(2)降水量
月降水量は、北日本から東日本にかけての太平洋側、および西日本では多く、北日本日本海側ではかなり多かった。北海道から九州にかけての所々で平年の170%以上となり、江差(北海道)では11月の月降水量の最大値を更新した。一方、東日本日本海側と南西諸島では平年並だった。
(3)日照時間
月間日照時間は、西日本日本海側では少なかったが、そのほかの地域では平年並だった。
問い合わせ先
気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
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