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9月の天候

報道発表日

平成17年10月3日

概要

2005年(平成17年)9月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 台風第14号により、各地で暴風と記録的な大雨。大型で非常に強い勢力の台風第14号が、6日に長崎県諫早市付近に上陸。その後、日本海を北東に進んで8日朝に北海道の北部を通過した。台風がゆっくりと進んだことや、本州付近に停滞した前線に向かって暖かく湿った空気が北上したため、各地で暴風や記録的な大雨となった。
  • 西日本を中心に残暑が厳しく、全国高温。日本付近は高気圧に覆われ、晴れて残暑の厳しい日が多かった。月平均気温は全国的に高く、熊本など4地点で高い記録を更新し、月間日照時間も北・東日本太平洋側、西日本、南西諸島で多かった。西日本の月平均気温偏差+1.8℃は1946年の統計開始以来、月平均気温の高い記録の2位タイ(1位は1999年の+2.5℃、2位は1961年の+1.8℃)となった(統計開始は1946年)

本文

1 概況
 上旬には東西に広く伸びた前線が南下したことや、大型で非常に強い勢力に発達した台風第14号が九州の西岸を比較的ゆっくりとした速度で北上したため、各地で日雨量の記録を更新する等、記録的な大雨となった所があった。そのほかの日は、低気圧や前線が北日本から日本の北を通過することが多く、北日本や東日本日本海側を中心に雨の降る日もあったが、全国的に高気圧に覆われ晴れて残暑の厳しい日が多かった。このため、月平均気温は全国で高かったが、北日本では下旬に寒気の影響を一時的に受けたため下旬の気温は平年並となった。  
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、全国的に高く、東日本と西日本、南西諸島ではかなり高かった。東日本と西日本の一部では平年を2℃以上上回ったところがあった。佐世保(長崎県)、熊本、人吉(熊本県)、延岡(宮崎県)で9月の月平均気温の最高値を更新し、2地点でタイ記録となった。  
(2)降水量
 月降水量は、台風第14号の影響により九州地方や四国地方の一部で平年を大きく上回った。そのほかの地方では少なく、東日本の太平洋側ではかなり少なかった。九州などの一部で平年の200%以上となった一方、関東甲信地方や東海地方などでは平年の40%未満となったところがあった。
(3)日照時間
 月間日照時間は、北日本・東日本の日本海側では平年並だったが、そのほかの地域では、多かった。関東甲信地方、四国地方、九州地方南部ではかなり多く、沖永良部(鹿児島県)と西表島(沖縄県)では9月の月間日照時間の最大値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話 03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154

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