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夏(6~8月)の天候

報道発表日

平成17年9月1日

概要

2005年(平成17年)夏(6~8月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 夏平均気温は全国高温 特に西日本では平年差+0.9℃で、1994年(+1.4℃)、2004年(+1.2℃)、1990年(+1.2℃)に次ぐ第4位タイ(1946年以降)の高温となった。真夏日(日最高気温30℃以上)日数は、ほぼ全国的に平年を上回った。
  • 夏降水量は、南西諸島で記録的多雨。西日本は少雨で四国を中心に渇水が続く 南西諸島では与那国島など沖縄県の2地点で降水量の多い記録を更新するなど、平年比160%となり、第2位(1946年以降)の記録となった。西日本では7月は多雨となったが、6月、8月の少雨により夏降水量は少なく、四国を中心に渇水となった。
  • 梅雨入りは南西諸島を除いて遅く、梅雨明けは全般に平年並から早かったが、沖縄地方と東北地方では遅かった 梅雨入りは南西諸島を除いて平年よりも遅く、特に九州南部、北陸、東北北部では平年より2週間程度遅かった。梅雨前線の活動は各地とも後半を中心に活発で、梅雨明けは沖縄地方で4日遅く、東北地方で10日程度遅かった他はほぼ平年並か早かった。
  • 台風2個上陸 台風の発生は10個、上陸は2個で、ともに平年程度であった。
  • 各地で雷雨多発 梅雨後半の活発な梅雨前線の活動や盛夏期に暖湿流や上空の寒気の影響を受けたため、ほぼ全国的に雷日数が平年を上回った。

本文

1 概況
 太平洋高気圧の勢力は平年に比べやや強い程度だったものの、熱帯の海面水温が高く全球的に対流活動が活発だったため、北半球全体で気温が高く、夏平均気温は全国で高温となった。一方、7月前半にはオホーツク海高気圧が出現し、北日本では7月の月平均気温が低温となった。
 梅雨入りは南西諸島を除き平年よりも遅く、特に九州南部、北陸、東北北部では平年より2週間程度遅かった。6月は梅雨前線が南西諸島から本州南岸に停滞することが多く、南西諸島では記録的な多雨となった。6月終わりごろからは梅雨前線が本州上に停滞することが多くなり、北陸地方などで大雨となった。梅雨明けは沖縄地方で4日遅く、東北地方で10日程度遅かった他はほぼ平年並から早かった。
 東日本太平洋側の一部と西日本では、6月の降水量が記録的に少なく、4月以降の少雨による渇水状況が続いた。その後、7月前半を中心に梅雨前線の活動が活発となり多雨となったものの、梅雨明け後の西日本では太平洋高気圧に覆われ再び少雨となり、四国地方を中心に渇水状況が続いた。また、梅雨後半の活発な梅雨前線の活動や盛夏期に暖湿流や上空の寒気の影響を受けたため、ほぼ全国的に雷日数が平年を上回った。
 台風の発生は、10個で平年程度(平年11.2個)だった。上陸は2個あり、平年程度(平年1.5個)で、台風第7号と第11号がともに千葉県に上陸した。南西諸島に接近した台風は4個で、平年程度(平年4.4個)だった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 夏の平均気温は全国的に高く、特に西日本ではかなり高かった。真夏日日数(日最高気温30℃以上)は、ほぼ全国的に平年を上回った。
(2)降水量
 夏の降水量は、北日本から東日本にかけては平年並だったが、西日本では少なかった。東海地方から九州地方にかけての所々で、平年の60%未満となり、延岡(宮崎県)、南大東島(沖縄県)では夏の降水量の最小値を更新した。一方、南西諸島ではかなり多く、西表島、与那国島(以上、沖縄県)では夏の降水量の最大値を更新した。
(3)日照時間
 夏の日照時間は、東北地方から近畿地方にかけて少なく、南西諸島ではかなり少なかった。そのほかの地方では平年並だった。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3154

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