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春(3~5月)の天候

報道発表日

平成17年6月1日

概要

2005年(平成17年)春(3~5月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 春の降水量は、北日本日本海側を除き少雨となり、特に東日本太平洋側と西日本ではかなり少なかった。西日本太平洋側は平年比57%で1946年以降の記録の第1位、東日本太平洋側は68%で同第3位の少ない記録となった。また、尾鷲、神戸、徳島、宮崎など18地点で春の降水量の少ない記録を更新した。
  • 春の日照時間は、東・西日本で多く、東日本太平洋側は平年比114%、西日本太平洋側は同120%、西日本日本海側は同116%でともに1946年以降の多い記録の第1位となった(西日本日本海側はタイ記録)。また、静岡、徳島、福岡、宮崎など19地点で春の日照時間の多い記録を更新した。
  • 春の平均気温は、西日本では高かったものの、東日本は平年並、北日本と南西諸島では低くなる等、地域差が大きかった。北日本と南西諸島の春の低温は1996年以来9年ぶり。

本文

1 概況
 3月から4月にかけては、天気が短い周期で変化し気温の変動が大きかった。5月はオホーツク海高気圧が出現し、北日本を中心に寒気の影響を受けた。北日本では3月を中心に低気圧や前線の影響を受ける日が多く、東・西日本では4月を中心に移動性高気圧に覆われ晴れる日が多かった。また、南西諸島では前半に強い寒気の影響を受けた。
 移動性高気圧に覆われ晴れる日が多かった東・西日本は少雨・多照となり、太平洋側では降水量が平年を大きく下回った。春の降水量は西日本太平洋側で平年比57%となり第1位(これまでの1位は1968年の67%)、東日本太平洋側は同68%で第3位の記録となった(1位は1984年の58%)。また、春の日照時間も太平洋側を中心に平年を大きく上回り、東日本太平洋側は平年比114%(これまでの1位は1947年の113%)、西日本太平洋側は同120%(これまでの1位は1947年、2000年の114%)、西日本日本海側は同116%(これまでの1位は1978年の116%でタイ記録)でともに第1位の記録となった(記録は1946年以降の統計による)。
 また、低気圧や前線のほか、オホーツク海高気圧の影響を受けた北日本では、低温・寡照となり、前半に強い寒気の影響を受けた南西諸島でも低温となった。北日本と南西諸島の春の低温は、1996年以来9年ぶり。このほかの地方の気温は、オホーツク海高気圧の影響を一時的に受けた東日本で平年並となったものの、移動性高気圧に覆われ晴れる日が多く、オホーツク海高気圧や寒気の影響が少なかった西日本では高温となる等、地域による気温の違いが大きかった。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 春の平均気温は、北日本と南西諸島では低く、東日本では平年並、西日本では高かった。
(2)降水量
 春の降水量は、北日本の日本海側で多かったが、そのほかは全国的に少なかった。特に、東日本の太平洋側と西日本では、かなり少なかった。東日本と西日本の多くの地点で、平年の60%未満となり、尾鷲(三重県)、神戸(兵庫県)、徳島、宮崎など18地点で春の降水量の最小値を更新した(尾鷲と徳島は、春の降水量の平年比が全国で最も小さく、いずれも37%だった)。
(3)日照時間
 春の日照時間は、東日本の太平洋側と西日本でかなり多く、東日本の日本海側では多かった。一方、北日本では少なく、特に北日本の日本海側はかなり少なかった。また、南西諸島では平年並だった。東日本から西日本にかけての所々で平年の120%以上となり、静岡、徳島、福岡、宮崎など19地点で春の日照時間の最大値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁気候・海洋気象部気候情報課
電話03-3212-8341(内線)3154

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