100年後の日本付近の気候変化予測について
-「地球温暖化予測情報 第6巻」を公表-
報道発表日
平成17年5月19日
概要
気象庁は、高解像度の「地域気候モデル」を用いて地球温暖化に伴う日本付近の詳細な通年の気候変化予測を行い、
その成果を「地球温暖化予測情報 第6巻」として本日、気象庁ホームページに公表します。
このような日本付近における通年の気候変化予測の公表は、わが国で初めてとなります。
本文
●気候変化の予測結果
現在(モデルで再現した1981~2000年の平均値)と比べて、約100年後(モデルで計算した2081~2100年の平均値)の気候変化について以下の予測結果が得られました。
■気温の変化
・気温は全国的に上昇し、約100年後の年平均気温は2~3℃(北海道の一部で4℃)程度上昇する。
・年間の冬日日数(最低気温0℃未満の日数)は全国的に減少し、特に北日本は現在の100~150日から約100年後には50日程度減少する。
・年間の熱帯夜日数(最低気温25℃以上の日数)は全国的に増加し、特に九州南部から南西諸島は現在の40~70日から2100年頃には30日程度増加する。
■降水の変化
・約100年後の年降水量は一部地域でわずかに減少するものの、ほとんどの地域では増加し、最大20%程度の増加が見込まれる。
・7月(夏季)の降水量は東北南部から西日本で増加し、降水量が増加する地域では強い降水の頻度や降水日数も増え、西日本日本海側では日降水量50mm以上の日数が現在よりも30%程度増加する。
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約100年後の年平均気温の変化(℃) | 約100年後の年降水量の変化率(%) |
図表をふくめた全文については、下記の「資料全文」をご参照ください。
問い合わせ先
気象庁 気候・海洋気象部 気候情報課 情報係
電話03-3212-8341(内線)2264