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3月の天候

報道発表日

平成17年4月1日

概要

2005年(平成17年)3月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 日本付近を低気圧が頻繁に通過し、日本海側の地方を中心に曇りや雨または雪の日が多く、羽幌(北海道)、青森で月間日照時間の少ない記録を更新した。
  • 気圧の谷の前面では気温が高くなり、低気圧通過後には寒気が入るなど、気温の変動の大きな状況が1月以来3月も続いた。
  • 寒気は西日本、南西諸島に入ることが多く、西日本日本海側でも降雪となった。また、九州南部地方や南西諸島では低温が著しく、佐賀、与那国島など3地点で月平均気温の低い記録を更新した。3月の低温は西日本では1994年以来11年ぶり、南西諸島では1995年以来10年ぶり。

本文

1 概況
 日本付近を低気圧が頻繁に通過し、天気は数日の周期で変わり、日本海側の地方を中心に曇りや雨の日が多かった。低気圧の通過後には寒気が入るなど、1月以来気温の変動の大きい状況が続いた。低気圧や前線の影響で北・東日本日本海側では、曇りや雨または雪の日が多く、多雨・寡照となった。また、低気圧が日本の北で停滞することが多かったため、等圧線の間隔が平年に比べ狭まった南西諸島や西日本では大陸から寒気が南下しやすかった。これらの地方では月平均気温も低くなり、とくに、九州南部地方や南西諸島で顕著であった。3月の低温は西日本では1994年以来11年ぶり、南西諸島では1995年以来10年ぶりである。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 月平均気温は、北日本と東日本では平年並だったが、西日本では低く、南西諸島ではかなり低かった。九州から南西諸島にかけては平年を1℃以上下回り、佐賀(佐賀県)、西表島(沖縄県)、与那国島(沖縄県)では3月の月平均気温の最低値を更新し、3地点でタイ記録となった。
(2)降水量
 月降水量は、北日本・東日本の日本海側はかなり多く、一部で平年の170%以上となった。一方、西日本の太平洋側では少なく、そのほかの地域は平年並だった。
(3)日照時間
 月間日照時間は、北日本の日本海側はかなり少なく、東日本の日本海側では少なかった。そのほかは平年並だった。北日本の日本海側では平年の80%未満となったところが多く、羽幌(北海道)、青森(青森県)では、3月の月間日照時間の最小値を更新した。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ月合計、月最深積雪とも、北日本から東日本にかけてと西日本の日本海側で多かった。厳原(長崎県)、屋久島(鹿児島県)で3月の降雪の深さ月合計の最大値を更新し、米子(鳥取県)でタイ記録となった。また、室蘭(北海道)、松江(島根県)、厳原(長崎県)、屋久島(鹿児島県)では3月の月最深積雪の最大値を更新した。

問い合わせ先

気象庁観測部観測課統計室 小林
電話03-3212-8341(内線)4154
気象庁気候・海洋気象部気候情報課 高橋
電話03-3212-8341(内線)3154

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