(解説)4月3日静岡県中部の地震の評価(地殻変動)
コメント文の第三パラグラフの解説です。
4月3日の静岡県西部の地震発生前後の、震源周辺の体積歪計のデータ変化を図に示します。
地震の発生とともにデータが階段状に変化していますが、これを「ステップ」と呼んでおり、
地震の断層運動に伴う周辺の歪場の変化を表していると考えられ、近傍での比較的大きな地震
発生に際してごく普通に観測される現象です。
ステップのあとの変化を拡大して詳しく見てみると、ステップ前の変化傾向に徐々に戻るよ
うなゆっくりとした変化が一部観測点で見られました。こうした現象は過去にも観測されてお
り、戻り方が各点まちまちであることから、例えば東海地震の前兆的すべりのようなひとつの
ソースで説明できるような現象ではなく、特段の異常な変化ではないと判断されました。
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