世界各地で異常高温が頻発 ~2016年(平成28年)の世界の天候(速報)~
報道発表日
平成28年12月21日
概要
- 世界の広い範囲で異常高温が頻発
特に低緯度域では、年間を通じて異常高温が持続した。要因として、2016年春まで続いたエルニーニョ現象や、温室効果ガスの増加に伴う長期的な地球温暖化の影響があると考えられる。 - 干ばつ、熱波、大雨や洪水、ハリケーンによる大きな気象災害
東南アジアでは干ばつ(1~5月)、インドでは熱波(3~5月)、中国南東部・南部では大雨や洪水(4~7月)、ハイチではハリケーン(10月)によって、大きな被害が発生した。
本文
2016年に発生した主な異常気象・気象災害は以下のとおりです。
- 北朝鮮北東部の大雨(8~9月)
- モンゴル東部及びその周辺の低温(1、10~11月)
- 中国の大雨(4~7月)
- 九州南部から中国南東部の高温(4~6、10月)
- 東南アジアの高温(1~5、7~11月)
- 東南アジアの干ばつ(1~5月)
- スリランカ、インド北東部、バングラデシュのトロピカル・ストーム(5月)
- インド南部からスリランカの高温(1~4、7~8、10月)
- インドの熱波(3~5月)・大雨(7~10月)
- パキスタンの大雨(7~8月)
- パキスタン北部からアフガニスタンの大雨(3~4月)
- 中央シベリア北部からスバールバル諸島の高温(2、4~7、9月)
- ヨーロッパ南東部の多雨(2~3、5~6、10月)
- フランス南西部からスペイン北東部の少雨(7~8、10月)
- アルジェリア北部及びその周辺の高温(1~2、10月)
- サウジアラビア北東部から紅海南部沿岸の高温(3、5~7月)
- 西アフリカ西部からコンゴ共和国の高温(4~6、8~11月)
- セーシェルから南アフリカ北東部の高温(1~4、10月)
- 東シベリア東部からカナダ西部沿岸の高温(4~8、10月)
- 米国中西部から南部の多雨(3~4、7~8月)
- 米国東部から南部の高温(3、6~10月)
- 米国南西部からメキシコ北西部の高温(2~3、10~11月)
- ハイチ、米国南東部のハリケーン(10月)
- メキシコ南部からコロンビアの高温(1~8、10月)
- ブラジル東部の高温(2~8月)・少雨(2~5月)
- チリ中部及びその周辺の高温(1~2、8~9、11月)
- ミクロネシアの高温(3~4、6、8月)
- オーストラリア北部から南東部の高温(3~7、9、11月)
- オーストラリア南東部の多雨(1、6、9月)
- ニュージーランド及びその周辺の高温(2、5、9月)
なお、世界の異常気象に関する最新の情報は、気象庁ホームページの「世界の天候」 「世界の異常気象」で毎週更新しています。
問い合わせ先
気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課 異常気象情報センター
03-3212-8341(内線3157)