シンポジウム『数値予報~日々の生活に密着したソフトインフラ~』を1月28日(土)に開催します
報道発表日
平成28年12月15日
概要
日々の天気予報や防災気象情報の基盤である「数値予報」への理解を深めるきっかけとなるよう、シンポジウム『数値予報~日々の生活に密着したソフトインフラ~』を平成29年1月28日(土)に開催します。
パネルディスカッションでは、防災や様々な社会経済活動における数値予報の利用の現状と可能性についてパネリストから紹介いただき、数値予報の更なる利用拡大や、今後目指すべき技術開発等について討論します。
本文
本シンポジウムは終了しました。多数の皆様のご来場ありがとうございました。
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開催概要
- 日時:平成29年1月28日(土) 13時00分~16時00分(開場12時30分)
- 場所:星陵会館(千代田区永田町2-16-2)
- 定員:300名(事前申込制・先着順・参加費無料)
- 主催:気象庁
- 後援(予定):
内閣府(防災担当)、総務省消防庁、文部科学省、和歌山県、千代田区、東京大学、(一財)気象業務支援センター、(一財)日本気象協会、株式会社日立製作所、NHK、日本テレビ放送網株式会社、電気事業連合会、富士通株式会社 - 内容(予定・敬称略):
- 講演
- 基調講演「数値予報の過去・現在そして未来」
新野 宏(東京大学大気海洋研究所教授) - 「気象庁における数値予報の利活用と技術開発」
松村 崇行(気象庁予報部数値予報課長)
- 基調講演「数値予報の過去・現在そして未来」
- パネルディスカッション「数値予報への今後の期待」
- パネリスト:
- 丹治 和博(日本気象協会防災ソリューション事業部技術統括)
- 新野 宏(東京大学大気海洋研究所教授)
- 父母 靖二(中部電力株式会社中央給電指令所長)
- 山﨑 登(NHK解説主幹)
- 和歌 哲也(和歌山県危機管理監)
- 松村 崇行(気象庁予報部数値予報課長)
- 司会・コーディネーター:
- 鈴江 奈々(日本テレビアナウンサー)
- パネリスト:
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参加方法
参加定員数に達しましたので、申込みを締め切りました。多数の参加申込みありがとうございました。
概要報告
資料全文
概要
- 気象庁では、1月28日(土)に、東京都千代田区(星陵会館)にてシンポジウム「数値予報~日々の生活に密着したソフトインフラ~」を開催し、多数のご参加をいただきました。
- シンポジウムでは、東京大学の新野教授による基調講演に始まり、その後パネルディスカッションとして、数値予報の更なる利用拡大や、今後目指すべき技術開発等について議論しました。
- パネルディスカッションでは、「防災」と「社会経済活動」の2つの分野における数値予報の利用の現状や可能性について議論を行いました。この中で、現状数値予報は様々な場面で利用されているものの、今後一層効果的な利用を進めるにあたり、数値予報の更なる精度向上のほか、新たな予測データの公開への期待や、数値予報を基にした予測情報の伝え方に更なる工夫が必要であることなどが示されました。
- また、パネルディスカッションの議論を受け、新野教授より、我が国の数値予報技術を更に向上させるためには、気象庁は大学等の研究機関と連携し、オールジャパンで技術開発に取り組むことが重要との見解が示されました。
- 数値予報への期待については、会場からも、数値予報データを閲覧・活用できる環境の充実、更には、様々なビジネスにおける数値予報の活用例を紹介してほしいといった声がありました。(会場内アンケートによる)
- 本シンポジウムで示された数値予報への期待を受け、気象庁では、今後一層幅広い分野で数値予報を利用いただけるよう、関係機関とも連携し取り組んでまいります。
資料
講演者・パネリスト | 所属・役職 | 標題・資料 | |
---|---|---|---|
基調講演 | 新野 宏 | 東京大学大気海洋研究所教授 | 数値予報の過去・現在そして未来 |
講演 | 松村 崇行 | 気象庁予報部数値予報課長 | 気象庁における数値予報の利活用と技術開発 |
パネルディスカッション | 丹治 和博 | 日本気象協会防災ソリューション事業部技術統括 | 数値予報と気象ビジネス |
父母 靖二 | 中部電力株式会社中央給電指令所長 | 数値予報への今後の期待 | |
山﨑 登 | NHK解説主幹 | 数値予報が変えた防災気象情報 | |
和歌 哲也 | 和歌山県危機管理監 | 数値予報を活用した和歌山県の風水害対策の取り組みについて |
会場の様子
基調講演
パネルディスカッション
参考(数値予報とは)
① スーパーコンピュータを用いた地球大気の数値シミュレーション
地球大気を細かい格子に分割し、それぞれにある時刻の気圧、気温、湿度、風などの気象要素の値を割り当て、物理法則に基づいてそれぞれの値の時間変化を計算します。この、複雑かつ膨大な計算を決められた時間内に行う必要があることから、高速な計算機(スーパーコンピュータ)を活用しています。
② 日々の天気予報、防災気象情報の基盤
数値予報の結果には誤差が含まれるため、予報官が実際の天気の移り変わりなどを考慮し、数値予報に必要な修正を加えた上で、天気予報や警報等の防災気象情報を発表します。これらの精度を向上させるためには、数値予報の精度を向上させることが不可欠です。また、数値予報は、様々な社会経済活動においても利用されています。
問い合わせ先
気象庁 予報部 数値予報課
電話 03-3212-8341(内線)3302