平成28年8月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成28年9月8日
概要
平成28年8月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
「平成28年(2016 年)熊本地震」の活動は、全体として引き続き減衰傾向がみられます。この活動で8月に最大震度5弱を1回、最大震度4を2回観測しました。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は17回、日本及びその周辺におけるM4.0以上の地震の回数は75回でした。
- 全国の地震活動
桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
吾妻山では、大穴火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
草津白根山では、湯釜火口の北から北東内壁及び水釜火口の北から北東側にかけての斜面での熱活動や、北側噴気地帯での活発な噴気活動が継続しています。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
御嶽山では、火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
西之島では、火口から概ね500mの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。これまでの噴火で流れ出た溶岩は、表面が冷え固まっていても、表面に生じた割れ目の一部が高温になっているほか、地形的に崩れやすくなっている可能性が考えられますので、火口から概ね500mを超える範囲でも注意が必要です。
阿蘇山の中岳第一火口では、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島の御岳火口では、今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文
- 平成28年8月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 250KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 340KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 941KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 1,882KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 137KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 207KB]
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。