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8月の天候

報道発表日

平成28年9月1日

概要

2016年(平成28年)8月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 北日本では顕著な多雨となった
    北日本では、台風第5号、第6号、第7号、第11号、第9号、第10号が相次いで接近・上陸し、前線や湿った気流の影響も加わり、月降水量はかなり多かった。特に、北日本太平洋側では、月降水量は平年比231%となり、8月として1位の多雨となった(統計開始は1946年)。
  • 全国的に高温となり、特に沖縄・奄美では顕著な高温となった
    日本付近は暖かい空気に覆われやすく、月平均気温は全国的に高かった。特に、沖縄・奄美では、高気圧の勢力が強く、月平均気温はかなり高かった。
  • 北日本日本海側と西日本では顕著な多照となった
    北日本日本海側と西日本では、高気圧に覆われやすかったため、月間日照時間はかなり多かった。

本文

1 概況
 8月は太平洋高気圧に覆われてほぼ全国的に月間日照時間が多く、強い日射を受けて全国的に月平均気温は高かった。特に、黄海付近では高気圧の勢力が強く、上空も気圧の尾根となり背の高い高気圧に覆われたため、月平均気温は沖縄・奄美でかなり高かった。西日本でも下旬の中頃までは背の高い高気圧に覆われやすく気温はかなり高く経過し、下旬の終わりは寒気が流れ込みかなりの低温となった日もあったものの月平均気温は高かった。また、北日本日本海側と西日本では、月間日照時間はかなり多く、西日本太平洋側と沖縄・奄美では月降水量が少なかった。
 一方、日本の南海上では対流活動が活発だった。月の後半は日本のはるか東で高気圧の勢力が強まり、その西縁にあたる東日本太平洋側から北日本を中心に台風や湿った気流の影響を受けやすかった。月降水量は、台風第5号、第6号、第7号、第11号、第9号、第10号が相次いで接近・上陸し、前線や湿った気流の影響も加わり北日本でかなり多く、東日本太平洋側でも多かった。北日本太平洋側の月降水量は、平年比231%となり、8月として1位の多雨となった(統計開始は1946年)。
 なお、日本に上陸した台風は4個(第7号、第11号、第9号、第10号)で平年値0.9個を大きく上回り、ひと月の上陸数の多い方から1位タイとなった(統計開始は1951年)。また、日本に接近した台風は6個で平年値3.4個を上回った。

2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 沖縄・奄美でかなり高く、北・東・西日本でも高かった。釧路(北海道)、人吉(熊本県)、西表島(沖縄県)で月平均気温の高い方から1位の値を更新し、雲仙岳(長崎県)、枕崎(鹿児島県)で1位タイの値を記録した。
(2)降水量
 北日本でかなり多く、東日本太平洋側でも多かった。網走、根室(以上、北海道)など8地点では月降水量の多い方から1位の値を更新した。一方、西日本太平洋側と沖縄・奄美では少なかった。東・西日本日本海側では平年並だった。
(3)日照時間
 北日本日本海側と西日本でかなり多く、北日本太平洋側と東日本日本海側でも多かった。佐世保(長崎県)、牛深(熊本県)など6地点では8月の月間日照時間の多い方から1位の値を更新し、宿毛(高知県)で1位タイの値を記録した。東日本太平洋側と沖縄・奄美では平年並だった。

2016年8月の平均気温・降水量・日照時間の平年差比図

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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