平成28年7月の地震活動及び火山活動について
報道発表日
平成28年8月8日
概要
平成28年7月の地震活動及び火山活動について解説します。
本文
- 地震活動
- 全国の地震活動
「平成28年(2016年)熊本地震」の活動は、全体として引き続き減衰傾向がみられます。この活動で7月に最大震度4を1回観測しました。
7月 27 日に茨城県北部で M5.4 の地震(最大震度5弱)がありましたが、被害はありませんでした(総務省消防庁による)。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は39回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は100回でした。
- 全国の地震活動
桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
西之島では、火口から概ね1.5km以内では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。また、火口から半径0.9海里以内の周辺海域では、噴火による影響が及ぶおそれがありますので、噴火に警戒してください。
吾妻山では、大穴火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
草津白根山では、湯釜火口の北から北東内壁及び水釜火口の北から北東側にかけての斜面で熱活動の活発な状態が継続しています。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、火山活動はやや活発な状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
御嶽山では、火口列からの噴煙活動や、地震活動が続いていることから、今後も小規模な噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
阿蘇山の中岳第一火口では、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島の御岳火口では、今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先
地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文
- 平成28年7月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 472KB]
- 別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 607KB]
- 別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 784KB]
- 別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 397KB]
- 別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 248KB]
- 別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 210KB]
※その他の地域の主な地震活動の本文を訂正しました。(誤:2007年10月31日に発生したM7.2の地震→正:2007年10月31日に発生したM7.1の地震)(平成28年8月9日)
参考資料
国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。