春(3~5月)の天候
報道発表日
平成28年6月1日
概要
2016年(平成28年)春(3~5月)の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国的に顕著な高温
日本の南と日本の東で高気圧が強く、南から暖かい空気が流れ込んだため、春の平均気温は全国的にかなり高かった。 - 西日本太平洋側と沖縄・奄美の降水量は多く、北日本太平洋側と東日本日本海側で少なかった
春の降水量は、低気圧や前線の影響を受けやすかった西日本太平洋側と沖縄・奄美では多くなった。一方、移動性高気圧に覆われて晴れる日が多かったため、北日本太平洋側では少なく、東日本日本海側ではかなり少なかった。 - 北・西日本と東日本日本海側の日照時間は多かった
本州付近は移動性高気圧に覆われることが多かったため、北・西日本の日照時間は多く、東日本日本海側ではかなり多かった。
本文
1 概況
日本の南と日本の東で高気圧が強く、日本付近には南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、全国的に気温はかなり高くなった。4月は全国的に低気圧や前線の影響を受けやすく多雨となったが、3月と5月は北日本を中心に移動性高気圧に覆われて本州付近では晴れる日が多かった。このため、春の天候は、北日本太平洋側と東日本日本海側で、少雨・多照となり、特に東日本日本海側では、春の降水量はかなり少なく、春の日照時間はかなり多かった。一方、西日本太平洋側では4月と5月に、沖縄・奄美では3月と4月を中心に、低気圧や前線の影響を受けやすかったため春の降水量は多くなった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
全国的にかなり高かった。横浜(神奈川県)、大分(大分県)など14地点で春の平均気温の高い方から1位の値を更新し、水戸(茨城県)、西表島(沖縄県)など5地点で1位タイの値を記録した。
(2)降水量
東日本日本海側ではかなり少なく、北日本太平洋側で少なかった。一方、西日本太平洋側と沖縄・奄美では多かった。宿毛(高知県)では、春の降水量の多い方から1位の値を更新した。北日本日本海側と東日本太平洋側、西日本日本海側は平年並だった。
(3)日照時間
北・西日本で多く、東日本日本海側ではかなり多かった。浦河(北海道)では春の日照時間の多い方から1位の値を更新した。東日本太平洋側、沖縄・奄美は平年並だった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。