キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

冬(12~2月)の天候

報道発表日

平成28年3月1日

概要

2016年(平成28年)冬(12~2月)の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 全国的な暖冬
    冬の後半に寒気の影響を受けた時期もあったが、冬型の気圧配置は長続きしなかったため、全国的に気温が高く暖冬となった。特に、東・西日本の冬の気温はかなり高かった。
  • 全国的に降水量が多く、沖縄・奄美では記録的な多雨
    冬型の気圧配置が長続きせず、低気圧や前線の影響で、全国的に降水量が多かった。特に沖縄・奄美では、冬の降水量が平年比188%となり、1947年の統計開始以来の最も多い値を更新した。
  • 日本海側の降雪量はほぼ全国的に少なかった
    日本海側の冬の降雪量は、冬型の気圧配置が長続きしなかったため、ほぼ全国的に少なかったが、1月下旬の強い寒気の影響で、九州北部地方ではかなり多くなった。

本文

1 概況
 日本付近は冬型の気圧配置が長続きせず、冬の平均気温は全国的に高く、東・西日本ではかなり高かった。特に、1月前半までは寒気の南下が弱く、気温の高い日が多かったため、12月は全国的に気温がかなり高くなった。しかし、1月後半以降は、冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込む時期があった。特に1月23日から25日にかけては、西日本から沖縄・奄美を中心に大陸から強い寒気が流れ込み、日最低気温の低い記録を更新した地点が多数あったほか、日本海側や九州、四国でも所々で大雪となり、沖縄でもみぞれを観測した。一方、日本海を通過する低気圧に向かって暖かい南風が強まり気温が平年を大幅に上回った日もあった。このため東・西日本と沖縄・奄美では気温の変動がかなり大きくなった。
 日本付近は、低気圧や前線の影響を受けやすかったため、冬の降水量は全国的に多く、西日本と沖縄・奄美ではかなり多かった。沖縄・奄美では、日照時間もかなり少なかった。また、沖縄・奄美では、冬の降水量が平年比188%となり、1947年の統計開始以来の最も多い値を更新した。気温が高かったため、日本海側の冬の降雪量はほぼ全国的に少なく、北日本ではかなり少なかった。西日本日本海側では多くなったが、近畿日本海側と山陰ではかなり少なく、1月下旬の強い寒気の影響で、九州北部地方ではかなり多くなった。


2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 全国的に高く、東・西日本はかなり高かった。名古屋(愛知県)、京都(京都府)など13地点では冬の平均気温の高い方から1位の値を更新し、浜松(静岡県)、高松(香川県)など6地点では1位タイの値を記録した。
(2)降水量
 全国的に多く、西日本と沖縄・奄美ではかなり多かった。高知(高知県)、宮古島(沖縄県)など9地点では冬の降水量の多い方から1位の値を更新した。
(3)日照時間
 沖縄・奄美でかなり少なく、北・西日本日本海側で少なかった。北・西日本太平洋側と東日本は平年並だった。
(4)降雪・積雪
 冬の降雪の深さ合計は西日本日本海側で多かったが、このうち九州北部でかなり多く、近畿日本海側や山陰ではかなり少なかった。東日本で少なく、北日本でかなり少なかった。西日本太平洋側では平年並だった。
 冬の最深積雪は、東日本太平洋側で多い所が多かった。
2016年冬(12~2月)の平均気温・降水量・日照時間の平年差比図

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

資料全文

関連資料


Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ