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世界の年平均気温がこれまでの最高値を更新 ~2015年(平成27年)の世界と日本の年平均気温(確定値)~

報道発表日

平成28年2月1日

概要

  • 2015年の世界の年平均気温偏差は+0.42℃で、1891年の統計開始以来、最も高い値となりました。
  • 2015年の日本の年平均気温偏差は+0.69℃で、1898年の統計開始以来、4番目に高い値となりました。

本文

世界の年平均気温

 2015年の世界の年平均気温偏差(1981~2010年の30年平均値を基準値とし、平均気温から基準値を差し引いた値)は+0.42℃で、統計を開始した1891年以降では最も高い値となりました(これまでは2014年の+0.27℃)。世界の年平均気温は、長期的には100年あたり0.71℃の割合で上昇しており、特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。
 地域別では、北米北東部から北大西洋にかけての一部地域等で低温となりましたが、ユーラシア大陸、太平洋北部及び熱帯域、インド洋など、広い範囲で顕著な高温となりました。また、月別では1月、3月及び5~12月、季節別では春(3~5月)、夏(6~8月)及び秋(9~11月)の平均気温偏差が統計を開始した1891年以降で最も高い値となりました。

日本の年平均気温

 2015年の日本の年平均気温偏差(1981~2010年の30年平均値を基準値とし、平均気温から基準値を差し引いた値)は+0.69℃で、統計を開始した1898年以降では4番目に高い値となりました。日本の年平均気温は、長期的には100年あたり1.16℃の割合で上昇しており、特に1990年代以降、高温となる年が多くなっています。

年平均気温の変動の要因

 近年、世界と日本で高温となる年が頻出している要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響が考えられます。また、世界と日本の平均気温は、数年~数十年程度の時間規模で繰り返される自然変動の影響も受けて変動しており、2015年の世界の年平均気温が高くなった要因の一つとして、2014年夏から続いていたエルニーニョ現象が2015年春以降さらに発達したことが考えられます。


 平成27年12月21日に公表した速報値は11月までのデータをもとに評価した値でしたが、今回公表した確定値は12月までのデータをもとに評価した値です。年別・季節別・月別の世界及び日本の平均気温は気象庁ホームページにて随時更新・掲載しています(http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/index.html)。


図等を含めた全文については、下記の添付ファイルをご参照ください。

問い合わせ先

気象庁 地球環境・海洋部 気候情報課
電話03-3212-8341(内線)2264

資料全文


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