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1月の天候

報道発表日

平成28年2月1日

概要

2016年(平成28年)1月の天候の特徴は以下のとおりです。

  • 月平均気温は東・西日本と沖縄・奄美で高かった
    気温は、東・西日本と沖縄・奄美では月の前半は平年を大幅に上回った時期があった一方、後半は平年を大幅に下回る時期があった。月平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美で高く、北日本で平年並だった。
  • 西日本を中心に下旬に記録的な低温・大雪
    25日前後は冬型の気圧配置が強まり、大陸からの強い寒気が流れ込んだ。このため、東・西日本と沖縄・奄美の74地点で統計開始以来の日最低気温の低い記録を更新し、3地点でタイ記録となった。また、長崎では、24日に最深積雪17cmを記録し、月最深積雪としては1906年の統計開始以来最も大きい値となる等、所々で大雪となった。
  • 沖縄・奄美では記録的に降水量が多かった
    沖縄・奄美では、月を通して低気圧や前線の影響を受けやすく、月降水量は平年比243%となり、1946年の統計開始以来最も多い記録を更新した。
  • 東日本日本海側、西日本、沖縄・奄美では日照時間がかなり少なかった
    気圧の谷や冬型の気圧配置の影響で、東日本日本海側、西日本、沖縄・奄美では日照時間がかなり少なかった。

本文

1 概況
 月を通して日本付近は数日の周期で気圧の谷の影響を受けたが、月の前半は冬型の気圧配置が弱く、日本付近への寒気の流れ込みが弱かった。一方、月の後半は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込む時期があった。特に、18日から19日にかけては、低気圧が本州南岸を発達しながら通過し、18日は太平洋側の所々で大雪となったほか、21日にかけては低気圧が北海道の東で発達したため、北海道や日本海側の地方を中心に広い範囲で暴風雪となった。また、23日から25日にかけては、西日本から沖縄・奄美を中心に大陸からの強い寒気が流れ込み、日本海側で大雪となったほか、九州や四国でも所々で大雪となり、24日は長崎(長崎県)で最深積雪17cmとなり、月最深積雪としては1906年の統計開始以来最も大きい記録を更新した。沖縄・奄美では名瀬(鹿児島県)で1901年2月12日以来115年ぶりに雪を、久米島(沖縄県)で1977年2月17日以来39年ぶりに、名護(沖縄県)で観測史上初めてみぞれをそれぞれ観測した。さらに、25日前後は冷え込みが強まり、東・西日本と沖縄・奄美のアメダスを含む74地点で統計開始以来の日最低気温の低い記録を更新し、3地点でタイ記録となった。
 気温は、東・西日本と沖縄・奄美では月の前半は平年を大幅に上回った時期があった一方、後半は平年を大幅に下回る時期があった。月平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美で高く、北日本で平年並となった。月間日照時間は、東日本太平洋側で多かった他は、気圧の谷や冬型の気圧配置の影響で少なく、東日本日本海側、西日本、沖縄・奄美ではかなり少なかった。月降水量は、北日本日本海側で平年並の他は多く、特に沖縄・奄美では低気圧や前線の影響で、月降水量が平年比243%となり、1946年の統計開始以来最も多い記録を更新した。


2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
 東・西日本と沖縄・奄美で高かった。北日本では平年並だった。
(2)降水量
 沖縄・奄美でかなり多く、北日本太平洋側、東・西日本で多かった。石垣島、宮古島(以上、沖縄県)など5地点では1月の降水量の多い方からの1位の値を更新した。北日本日本海側では平年並だった。
(3)日照時間
 東日本太平洋側で多かった。東日本日本海側、西日本、沖縄・奄美ではかなり少なく、北日本で少なかった。酒田(山形県)、新潟(新潟県)、人吉(熊本県)で1月の日照時間の少ない方からの1位の値を更新した。
(4)降雪・積雪
 降雪の深さ月合計は、西日本日本海側でかなり多く、東・西日本太平洋側で多かった。北日本日本海側ではかなり少なく、東日本日本海側で少なかった。北日本太平洋側では平年並だった。月最深積雪は、東・西日本太平洋側で多い所が多かった。長崎(長崎県)で1月の月最深積雪の大きい方からの1位の値を更新した。


2016年1月の平均気温・降水量・日照時間の平年差比図

問い合わせ先

(観測値や記録について)
 気象庁観測部計画課情報管理室
 電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
 気象庁地球環境・海洋部気候情報課
 電話 03-3212-8341(内線)3154

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