キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

平成27年11月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成27年12月8日

概要

平成27年11月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       11月14日05時51分に薩摩半島西方沖でM7.1の地震が発生し、佐賀県白石町、鹿児島県鹿児島市などで最大震度4を観測しました。この地震により、鹿児島県トカラ列島の中之島で30cmの津波を観測しました。
       全国で震度3以上を観測した地震の回数は18回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は129回でした。

    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、当分の間、本震発生前に比べ活発な地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。最大震度4以上を観測した地震が2回、震度1以上を観測した地震は53回発生するなど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。

  • 火山活動
     口永良部島の新岳では、引き続き噴火の可能性があり、火砕流に警戒が必要です。噴火に伴う大きな噴石の飛散が予想される新岳火口から概ね2kmの範囲、及び火砕流の流下による影響が及ぶと予想される新岳火口の西側の概ね2.5kmの範囲では、厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。
     西之島では、今後も新たに形成された陸地にある火口で噴火活動が継続すると考えられます。西之島の中心から概ね4km以内では噴火に警戒してください。
     吾妻山では、大穴火口からの噴気活動はやや活発な状態が続いています。大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     草津白根山では、湯釜火口内北東部や北壁及び水釜火口の北から北東側にあたる斜面で熱活動の活発な状態が継続しています。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     浅間山では、今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     御嶽山では、火口列からの噴煙活動や地震活動が続いていることから、昨年9月27日よりも規模の小さな噴火が今後も突発的に発生する可能性は否定できません。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     阿蘇山の中岳第一火口から1㎞を超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったことから、24日に噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き下げました。中岳第一火口では、当分の間は火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
     霧島山(新燃岳)付近を震源とする火山性地震が時々発生しました。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性が低くなったと考えられるため、25日に噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き下げました。火山活動は低下していますが、今後も火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生すると考えられます。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     諏訪之瀬島の御岳火口では、1日と20日に噴火が発生しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されます。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     雌阿寒岳では、ポンマチネシリ火口から約500mの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなったものと考えられることから、13日に噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げました。ポンマチネシリ96-1火口近傍の地下における熱活動の活発化の可能性を示す全磁力の変化は継続していますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
     蔵王山では、火山性微動が3回発生しました。2013年以降、火山性地震の増加や火山性微動の発生が観測されており、2014年10月以降はわずかな膨張を示す地殻変動が観測されるなど、長期的にみると火山活動はやや高まった状態にありますので、今後の火山活動の推移に注意してください。
     箱根山では、大涌谷周辺の想定火口域において噴火の可能性は低くなったことから20日に噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げました。大涌谷周辺の想定火口域では、噴気や火山ガスに引き続き注意してください。
     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ