11月の天候
報道発表日
平成27年12月1日
概要
2015年(平成27年)11月の天候の特徴は以下のとおりです。
- 全国的に気温が高く、沖縄・奄美では月平均気温の記録を更新した
北からの寒気の影響が小さく、南から暖かい空気が流れ込んだ影響で、全国的に気温の高い日が多かった。沖縄・奄美の月平均気温は、平年差+1.7℃で1946年の統計開始以降で最も高い記録を更新した。また、全国20地点で11月の月平均気温の高い方から1位の値を更新し、7地点で1位タイの値を記録した。 - 北・東日本太平洋側と西日本で、降水量がかなり多く、日照時間がかなり少なかった
本州付近を通過した低気圧や前線の影響で、北・東日本太平洋側と西日本で多雨・寡照となった。特に、西日本では、月間日照時間が日本海側、太平洋側共に平年比73%となり1946年の統計開始以降で最も少ない記録となった。
本文
1 概況
冬型の気圧配置が現れにくく、低気圧と高気圧が交互に通過して、天気は数日の周期で変わった。西日本を中心に、低気圧や前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多くなったため、北・東日本太平洋側と西日本で多雨・寡照となり、月間日照時間は西日本日本海側、西日本太平洋側共に平年比73%で、1946年の統計開始以降で最も少ない記録となった。また、期間を通して、北からの寒気の流れ込みが弱く、さらに南からの暖かく湿った気流の影響で、全国的に気温の高い日が多かった。特に中旬は記録的な高温となり、月平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美でかなり高く、沖縄・奄美で平年差+1.7℃と、1946年の統計開始以降で最も高い記録を更新した。一方、下旬には全国的に寒気が南下して気温が低くなった日もあったほか、日本海から北日本を通過した低気圧の影響で北日本では大荒れとなり、北海道では大雪となった。
2 気温、降水量、日照時間等の気候統計値
(1)平均気温
北日本で高く、東・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった。長野(長野県)、京都(京都府)など20地点で11月の月平均気温の高い方から1位の値を更新し、水戸(茨城県)、那覇(沖縄県)など7地点で1位タイの値を記録した。
(2)降水量
東日本太平洋側と西日本日本海側で多く、北日本太平洋側と西日本太平洋側でかなり多かった。一方、北日本日本海側では少なかった。東日本日本海側と沖縄・奄美は平年並だった。
(3)日照時間
東日本日本海側で少なく、北・東日本太平洋側と西日本でかなり少なかった。大分(大分県)、徳島(徳島県)など5地点で11月の月間日照時間の少ない方から1位の値を更新した。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美では多かった。
問い合わせ先
(観測値や記録について)
気象庁観測部計画課情報管理室
電話 03-3212-8341(内線)4154
(天候の解説について)
気象庁地球環境・海洋部気候情報課
電話 03-3212-8341(内線)3154
資料全文
関連資料
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毎月はじめに報道発表資料として公表されている「月の天候」や「季節の天候」を元に、最新のデータを追加した上で、そのような状況をもたらした大気の流れの特徴との関連を加えてまとめたもので、毎月14日頃に更新されます。
- 過去の報道発表資料
毎月はじめに報道発表資料として公表した資料です。最新および詳細な状況については、上記の「日本の天候」を参照してください。