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平成27年7月の地震活動及び火山活動について

報道発表日

平成27年8月10日

概要

平成27年7月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文

  • 地震活動
    • 全国の地震活動
       7月10日03時32分に岩手県内陸北部の深さ88㎞でM5.7の地震が発生し、岩手県盛岡市で最大震度5弱を観測しました。
       7月13日02時52分に大分県南部の深さ58㎞でM5.7の地震が発生し、大分県佐伯市で最大震度5強を観測しました。
       全国で震度3以上を観測した地震の回数は15回、日本及びその周辺におけるM4.0 以上の地震の回数は92回でした。
    • 「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震活動
       「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」の余震は、次第に少なくなってきているものの、当分の間、本震発生前に比べ活発な 地震活動が続くと考えられ、注意が必要です。震度1以上を観測した地震は47 回(最大震度4以上を観測した地震が0回)発生するな ど、引き続き岩手県から千葉県北東部にかけての沿岸及びその沖合の広い範囲で発生しました。

  • 火山活動
     口永良部島の火山活動は活発な状態が継続しています。 今後も、5月29日と同程度の噴火が発生する可能性があります。大きな噴石の飛散及び火砕流の流下が切迫している居住地域では、厳重な警戒(避難等の対応)をしてください。
     箱根山の火山活動は活発な状態で経過しています。 今後も小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大涌谷周辺の概ね1kmの範囲では小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     桜島の昭和火口では、爆発的噴火が14回発生するなど、噴火活動が継続しました。昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
     西之島では、海上保安庁等の観測によると、噴火による噴石等の堆積や溶岩の流出が継続し、新たな陸地の拡大が続いています。
     雌阿寒岳では、火山活動は活発になっており、今後ごく小さな噴火が発生する可能性があることから、28日16時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げました。ポンマチネシリ火口から約500mの範囲では、ごく小さな噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     吾妻山では、大穴火口からの噴気活動はやや活発な状態が継続しています。大穴火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がありますので、大穴火口周辺(火口から概ね500mの範囲)では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     草津白根山では、湯釜火口内北東部や北壁及び水釜火口の北から北東側に当たる斜面で熱活動の活発な状態が継続しており、北側噴気地帯のガス成分にも活動活発化を示す変化がみられています。湯釜火口から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     浅間山では、山頂直下のごく浅い所を震源とする体に感じない火山性地震は多い状態が続いています。また、二酸化硫黄の放出量も多い状態で経過しており、引き続き火山活動はやや高まった状態で経過しています。今後も火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がありますので、山頂火口から概ね2kmの範囲では、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
     御嶽山では、昨年(2014 年)10 月以降噴火が発生していないことから、昨年9月27 日と同程度の噴火の可能性は低下していると考えられます。弱いながらも噴煙活動や地震活動が続いていることから、昨年9月27 日よりも規模の小さな噴火が今後も突発的に発生する可能性は否定できません。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     阿蘇山の中岳第一火口では、今期間、噴火は観測されませんでした。中岳第一火口では火山活動が停滞する傾向がみられるものの、活発な火山活動が続いていることから、中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     霧島山(新燃岳)では、火口直下を震源とする火山性地震が時々発生しました。火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
     諏訪之瀬島の御岳火口では、30日と31日に小規模な噴火が発生しました。今後も火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生すると予想されますので、火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。

     その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。

問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)

資料全文

参考資料




国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。

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